本書は2008年4月に開催された国士舘大学考古学研究室開設40周年記念シンポジウム「古代社会と地域間交流-土師器からみた東北と関東の様相-」の発表を基に加筆し、又は新稿に改めるなど、大幅な改訂を加え、更に3名の新たな論文を加え、計11名の研究者によって執筆された論文集。
　新たな国家形成に向かって活動が始まる6世紀末葉頃から律令国家の成立期である8世紀前半頃の関東地方と東北地方の各地域の土師器からみえる地域間交流の様相から、その交流の歴史的意義と問題点を探る。　

<目次>
�機ヾ愿譴砲�ける交流の様相
南武蔵・相模の土器様相と地域間交流…鶴間正昭
鬼高系の系譜と歴史的背景…松本太郎
移民の携えた土器―北武蔵・上野由来の「関東系土師器」をめぐって―…富田和夫
古代東北と上野―捉えにくい地域間交流―…桜岡正信
栃木県域における6・7世紀の土器様相―地域間交流を中心視座にすえて―…池田敏宏
東国からみた東北との交流…川尻秋生
�供‥賈未砲�ける交流の様相
官衙からみた関東系土師器…長島榮一
律令国家形成期の陸奥北辺経営と坂東―在地土師器・関東系土師器・囲郭集落の検討から―…村田晃一
律令国家形成期における柵戸と関東系土師器…熊谷公男
歴史資料としての土師器…河野一也
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古代社会と地域間交流―土器からみた関東と東北の様相―…�盒鏡震�