【目次】
序章　課題と方法
　　1　本書の課題
　　2　本書の構成
第1部　漆紙文書と漆工房
　第1章　漆紙文書の来歴
　　1　漆の流通と漆紙文書――平城宮・京跡出土資料を中心に
　　2　地方出土漆紙文書の来歴
　第2章　古代の漆工
　　1　漆工製品とその生産
　　2　漆の調達
　　3　官によらない漆の流通・使用
　付章　漆紙文書調査の手引き
第2部　漆紙文書にみる律令国家
　第1章　漆紙文書にみる民衆支配――死亡人の把握をめぐって
　　1　法制史料にみる戸籍・計帳の作成過程――死亡人の把握を中心に
　　2　正倉院伝来籍帳類の分析
　　3　出土文字資料の中の籍帳類
　　4　国府における死亡人の管理
　　5　正税出挙と死亡人
　付章　漆紙文書の中の戸籍・計帳類
　第2章　漆紙文書にみる土地支配――災害による租税免除をめぐって
　　1　災害による租税免除に関わる律令規定
　　2　災害による租税免除に関わる行政文書
第3部　漆紙文書集成
　漆紙・漆紙文書出土遺跡一覧
　漆紙文書釈文集成
終章　総括と展望