【目次】
阿部芳郎　資源利用からみる縄文社会
第1章　道具製作にみる技術と地域性
吉川耕太郎　多様な石器を生み出す石材・頁岩の多目的利用―東北前期と中期末〜後期前葉の事例を中心に―
阿部芳郎　縄文時代における黒曜石の利用と特質
渡邊裕之　異なる生産過程をもつ道具・磨製石斧の製作と利用―北陸地方における磨製石斧生産の様相―
河西学　土器の胎土分析からみた資源利用
宮腰哲雄　縄文漆工芸にみる技術と多様性
第2章　道具と技術からみた資源利用
高橋満　製塩活動の展開と技術
須賀博子　居住形態と食料資源の選択と構成
宮内慶介　関東地方縄文時代後・晩期の集落と木組遺構
第3章　装身の技術と社会
栗島義明　貴石利用からみた縄文社会―ヒスイ・コハク製大珠が製作された意味―
吉岡卓真　土製耳飾りのサイズと着装
阿部芳郎　貝輪の生産と流通―着装習俗の変革と社会構造―
第4章　植物資源の獲得技術史
佐々木由香　植生と植物資源利用の地域性
中沢道彦　栽培植物利用の多様性と展開
大野淳也　縄文時代におけるクリ材の利用―富山県桜町遺跡・新潟県田遺跡・奈良県観音寺木馬遺跡の出土材の分析から―
第5章　動物資源の獲得技術史
樋泉岳二　海洋資源の利用と縄文文化―縄文後期東京湾岸・印旛沼周辺貝塚の魚貝類利用にみる資源認識の多様性―
植月学　骨塚の形成からみた大型獣狩猟と縄文文化
黒住耐二　化石貝と微小貝からみた資源利用
第6章　生業活動と食性・人体形成
吉田邦夫　土器付着物・土器のおこげからみた内容物と資源利用
米田穣　炭素・窒素同位体でみた縄文時代の食資源利用―京葉地区における中期から後期への変遷―
谷畑美帆　骨病変から見る縄文社会の多様性