大坂夏の陣400年を記念して、専門家が最新の研究成果を書き下ろした論集。
【目次】
第一部　大坂と大坂城―権力・城・都市―
仁木宏　十六世紀大阪論
曽根勇二　秀吉の首都圏形成について―港湾都市・大坂の成立を中心に―
大澤研一　文献史料からみた豊臣大坂城の空間構造
中井均　大坂城の縄張り
第二部　よみがえる大坂城―最新の調査成果―
市川創　豊臣期大坂城本丸の石垣と縄張り
松尾信裕　秀吉の石垣
谷直樹　大工棟梁・中井大和守と大坂ノ陣―方広寺再建から大坂落城へ―
三田村宗樹　ボーリングデータからみる大坂城本丸地区における地盤の推移
岸本直文　三次元計測による石垣測量とその成果
第三部　城下町の姿とくらし
豆谷浩之・南秀雄　豊臣時代の大坂城下町
森毅　施釉陶磁器の流通からみた大坂
大澤研一　補論「豊臣期大坂城下町図」について

解題　大澤研一・仁木宏・松尾信裕