「総括編」「写真図版編」「報告編」の3冊組となります。
【報告書について】※奈良国立博物館HPより抜粋
五條猫塚古墳は、奈良盆地の南、紀の川に向かう谷地に営まれた古墳時代中期の一辺32mの方墳です。 蒙古鉢形冑をはじめとする多数の武器・武具、鍛冶工具のセットなど多様な農工具類を出土した古墳として全国的に有名です。 発掘調査は1958年に網干善教氏らによって行われ、1962年に奈良県より報告書が刊行されました。 それから半世紀を経た今日、奈良国立博物館に保管されている同古墳の遺物を新たに整理しなおし、詳細な考察を付けて三分冊の報告書を作成しました。
「総括編」目次　※奈良国立博物館HPより抜粋
【考　察】
1.五條猫塚古墳の埴製枕が提起する諸問題　加藤　一郎
2.五條猫塚古墳出土の珠文鏡と古墳時代銅鏡生産の画期　 岩本　崇
3.眉庇付冑補論　金銅装眉庇付冑の検討 川畑　純
4.三角板革綴短甲の特質再論　五條猫塚古墳例の検討から　阪口　英毅
5.五條猫塚古墳出土小札甲の構造と甲冑の装飾　小札甲と帯金具の関係性に着目して　初村　武寛
6.製作技術からみた龍文透彫金具の成立　岩本　崇
7.五條猫塚古墳出土鉄鏃の製作系譜と編年的位置づけ　 川畑　純
8.五條猫塚古墳に副葬された鉄製農工具の構成と要素　 魚津　知克
9.いわゆる古墳出土「鍛冶具」と五條猫塚古墳にみる副葬工具組成の特質　岩本　崇
10.五條猫塚古墳出土砥石の副葬背景　細川　晋太郎
11.五條猫塚古墳出土埴輪の位置づけとその意義　加藤　一郎
12.五條猫塚古墳出土埴輪の砂礫と砥石の石種　奥田　尚
【総　括】
1.五條猫塚古墳の研究史と出土遺物再整理の成果　五條猫塚古墳研究会
2.解題 五條猫塚古墳　川畑　純
3.後記　吉澤　悟