※2019年1月19日に開催された研究集会の資料集です
【内容】※本文開催要旨より
古墳時代後期に築かれる横穴式石室には様々な形態が存在し、その分布や系譜を探る研究が盛んである。山梨県下にも横穴式石室が数百基存在し、これまでに発掘調査・測量調査によって研究が積み重ねられてきた。一方で、横穴式石室は立体構造物であり、立面を重視した考察が有効であることは言うまでもない。今回の研究集会では、主に用石技法に着日し、横穴式石室を立面から研究する方法を操っていきたい。そのうえで、横穴式石室を資料にした広域交流、地域的展開について議論していきたい。
【目次】
<基調講演>
土生田純之　横穴式石室と指標石・調整区
<報告>
小林孝秀　「腰石」をもつ横穴式石室の諸相　東日本を中心として
青木　弘　模様積石室の構築技術
小森哲也　横穴式石室から読み解く地域間交流 栃木県南部における石棺式石室の展開を中心として
熊谷晋祐　立面形から探る山梨県の横穴式石室
<付編>
山梨県の横穴式石室集成(69頁〜最終頁まで)