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N78988
書名 律令国家形成期の土器様相
シリーズ
著者 鶴間正昭 著
出版社 六一書房
出版年 2019/07
B5 ページ 上製カバー 628頁
Cコード C3021 ISBN 9784864451208
 
 
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内容・目次
【内容】
 律令国家形成期は地方の土器様相が都の土器との類似性を指向する特殊ともいえる状況を現出している。全国各地の土器様相の把握とその特質の解明は、中央と地方の関係、地方官衙と地域社会の構造解明など古代社会の問題の追究につながる。
 本書では、土器および土器様相を分析・検討することにより、中央と地方の土器様相の実態を明らかにし、律令国家の東国経営の特質の解明など、律令国家形成期の諸問題を探る。

【目次】
序 ―本書の目的と構成―
第1 章 新型土師器杯の出現
第1 節 関東に出現する新型土師器杯
 1  新型土師器杯について
 2  関東各地の新型土師器杯
 3  出現と展開
第2 節 新型土師器杯出現の歴史的意義
 1  新型土師器杯出現の第二の画期
 2  出現の背景と歴史的意義
第2 章 関東にみる律令国家形成期の土師器供膳具
第1 節 武蔵の土師器供膳具
 1  北武蔵の様相
 2  南武蔵の様相
 3  提起される問題
第2 節 関東の土師器供膳具
 1  北関東地方の様相
 2  南関東地方の様相
第3 節 土師器供膳具の動向と関東
 1  特徴と共通性
 2  新たな土師器供膳具の動向
第3 章 南武蔵に成立する地域別土器
第1 節 南武蔵型杯の成立と展開
 1  南武蔵型杯研究略史
 2  南武蔵型杯の出現
 3  成立期の様相
 4  出現・成立時期
 5  港北ニュータウン遺跡群の様相
 6  変遷と分布
 7  南武蔵型杯成立の視点
第2 節 道合遺跡出土の落合型杯
 1  落合型杯・皿をめぐって
 2  土器の分類と編年
 3  年代観と落合型杯の変遷
第4 章 律令国家形成期の関東の須恵器生産
第1 節 関東における7 世紀の須恵器生産
 1  関東各地の須恵器生産
 2  須恵器生産の特徴
 3  系譜の検討
 4  関東的須恵器生産の確立
第2 節 武蔵・相模の律令体制成立期の須恵器生産
 1  武蔵・相模の須恵器生産
 2  南多摩窯跡群における国分寺創建以前の須恵器生産
第3 節 関東からみた東海の諸窯
 1  東海諸窯と東海産須恵器
 2  関東に搬入される東海産須恵器
 3  須恵器生産に及ぶ東海の影響
 4  関東と東海諸窯の関連
 5  小結
第5 章 南多摩窯跡群小山窯の成立
第1 節 小山窯の構造・器種構成
 1  立地
 2  構造
 3  器種構成
 4  窯詰めの方法と焼成回数
 5  自然科学分析
第2 節 編年的位置と年代観
第3 節 系譜と供給先の検討
 1  7 世紀後半の須恵器生産
 2  窯構造について
 3  系譜
 4  供給先
第4 節 小山窯成立の意義
 1  操業のシステム
 2  歴史的意義
第6 章 須恵器をめぐる諸問題
第1 節 関東における須恵器杯G の生産
 1  生産窯の様相
 2  関東在地産の須恵器杯G について
 3  生産段階の設定
 4  まとめ
第2 節 沈線を有する須恵器蓋
 1  南多摩窯跡群の諸例
 2  各地の出土例
 3  出現・分類・分布
 4  金属器模倣の視点
第3 節 畿内産土師器をめぐる須恵器
 1  関東出土の畿内産土師器について
 2  畿内産土師器と共伴する須恵器
 3  畿内産土師器と東海産須恵器・関東産須恵器の関係
第4 節 関東出土の東海産須恵器
 1  東海産須恵器の概要
 2  湖西窯産須恵器の流通
 3  まとめ
第7 章 宮都の土器と地方の土器
第1 節 宮都の土師器と地方の土師器
 1  宮都を彩った土器
 2  讃岐産土師器と伊勢産土師器
 3  関東にみる畿内産土師器の模倣
 4  地方の土器様相に及ぶ宮都の土師器の影響
第2 節 暗文土器模倣の東西
 1  暗文土器について
 2  関東の暗文土器
 3  暗文土器模倣の諸相
 4  暗文土器模倣の地域色
第3 節 赤色塗彩土師器の様相とその意味
 1  東日本の様相
 2  西日本の様相
 3  分布と様相の特徴
 4  赤色塗彩土師器の内包する意味
第8 章 東北経営と関東系土師器
第1 節 関東系土師器からみた関東と東北
 1  東北各地の関東系土師器
 2  関東系土師器の出自と動向
第2 節 南武蔵・相模と東北地方の地域間交流
 1  南武蔵・相模に成立する土師器
 2  土器編年と画期
 3  土器様相の地域性と地域間交流
 4  東北地方との地域間交流
第9 章 土器から探る律令国家と地方
第1 節 土器の模倣現象からみた律令国家と地方
 1  畿内産土師器とその模倣
 2  関東の新型土師器杯と東北の関東系土師器
 3  関東・東北地方の土器模倣現象
第2 節 律令国家形成期の土器様相の特質
 1  模倣・影響圏の設定
 2  土器様相の特質―中央からの発信・地方の受容―
あとがき
引用・参考文献
挿図・表出典

【著者紹介】
鶴間 正昭(つるま まさあき)
1955年 新潟県佐渡市生まれ
1979年 早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業
1979年 多摩ニュータウン遺跡調査会 調査員
1980年 東京都埋蔵文化財センター 調査研究員
1986年 法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻科修了
現 在 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団 東京都埋蔵文化財センター 調査課

主要論文
「古代末期の丘陵地域開発について―多摩丘陵の様相―」『研究論集』IV,東京都埋蔵文化財センター,1986年。「奈良時代赤色塗彩土師器の様相とその意味」『古代学研究』第122号,古代学研究会,1990年。「関東おける律令体制成立期の土師器供膳具」『東京考古』19,東京考古談話会,2001年。「関東からみた東海の諸窯」『古代』第117号,早稲田考古学会,2004年。「関東における須恵器杯G の生産」『陶磁器の社会史』(『吉岡康暢先生古稀記念論集』),桂書房,2006年。「祭祀遺構にみる土器集積」『原始・古代日本の祭祀』,同成社,2007年。「南武蔵・相模の土器様相と地域間交流」『古代社会と地域間交流―土師器からみた関東と東北の様相―』,六一書房,2009年。「国府を支えた手工業生産―武蔵国府とその周辺―」『古代の開発と地域の力』,高志書院,2014年。
 

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