弥生土器集成と編年 −播磨編−


 ※限定200部

 大手前大学史学研究所 編 

 定価4,200円 (本体4,000円+税)

 A4判 526頁 

 2007年4月18日刊行

 ISBN978-4-947743-49-7

 

<目次>

T 本稿の目的と方法  長友朋子

U 播磨地域の土器集成

 1 東播磨地域の前期土器
 2 東播磨地域の中期土器
 3 東播磨地域の後期土器
 4 東播磨地位の庄内式土器
 5 西播磨地域の前期土器
 6 西播磨地域の中期土器
 7 西播磨地域の後期土器
 8 西播磨地域の庄内式土器
 9 出土状況
 10   掲載土器リスト

V 播磨地域における土器編年

 1 播磨地域における弥生土器編年研究の沿革素描    
                    森岡秀人、荒木幸治
 2 東播磨地域の編年      篠宮 正
 3 西播磨地域の編年      長友朋子、田中元浩

<概要>

本書では、瀬戸内地域と畿内地域の狭間に位置する播磨地域における、弥生時代前期から庄内式期までの土器を通時的に集成し、編年をおこなった。

第2章では、新出資料を含む6000点におよぶ集落および墓出土の土器を集成している。この集成によって、播磨地域の土器様相の実態をごらんいただけるだろう。 近年、神奈川県中里遺跡には播磨系ともいわれる土器が弥生時代中期段階に搬入されており、このような長距離を持ち運ばれる土器の事例においても注目を集めている。このような長距離移動は稀であるとしても、近畿と吉備、山陰の交通途上に位置する播磨地域において、いつの時期にどのように地域間交流をしているのか把握することができる。

編年においては、型式学的な変化を追及しつつ、できる限り短期間に廃棄された資料を分割しないという方針でおこなった。凹線文出現期の位置づけ、後期土器の集落と墓資料を通じた編年、畿内周辺地域における庄内式期の土器様相の解明など、この編年により明らかになった成果は少なくない。

また、このような時間軸を確実にすることによって、集落研究、墓制研究や 、石器から鉄器への移行という実態解明への基盤をつくるというのも本書の大きな目的のひとつである。