書評コーナー

第2回 2013.10.02

考古学興味を持ったときに役立つ、参考にしたい本
発行元: 東京堂出版 2013/07 刊行

筆者:太田 基樹 (東京堂出版 編集部)

考古学興味を持ったときに役立つ、参考にしたい本

著書:山岸 良二 著

発行元: 東京堂出版

出版日:2013/07

価格:¥1,980(税込)

目次

第1講 発掘調査とは?「考古学」という学問は?  
第2講 旧石器文化研究の現状は?          
第3講 世界で一番古い縄文土器?   
第4講 弥生時代は本当に五〇〇年古くなるのか? 
第5講「邪馬台国」問題は解決されたのか
第6講 なぜあのような大きな古墳を造ったのか
第7講 宮都の繁栄と仏教はどのように地方へ広まったのか
第8講 信長・秀吉の城から長崎の出島まで
第9講 最新科学研究と考古学研究のコラボレーション
第10講 現代の発掘基礎知識と考古学の未来

考古学興味を持ったときに役立つ、参考にしたい本

■この分野の概要■
 「考古学」とは、かつては、「文字や記録がない古い時代を事物や出土する生活跡」から研究するものでした。このように遺跡を調査することが「考古学」でしたが、鎌倉・室町時代の町が川底から発掘されたことを契機に、江戸時代の大名屋敷の発掘、さらには東京・汐留の日本最初の停車場跡の発掘などにも、考古学の調査手法が試みられています。現在では、戦時中の「沿岸砲台跡」「旧軍滑走路」「高射砲陣地跡」まで考古学の範疇です。このように大きく変わった「考古学」の現状を、基本的知識を交えながら、最新の測定機器まで話題は豊富です。「○○年頃」ではなくで「1年単位」まで年代を確定させる機器とは? そして、科学的測定の結果、弥生時代の開始は500年古くなると言われ始めました。「考古学」は、大きなうねりをもって、大変化している真っ最中なのです。

『日曜日の考古学』 山岸良二 著
「世界一受けたい授業」でも好評を博した山岸先生による、古代史の基礎から現況までをカバーした本

 日本は遺跡の宝庫で、第1位の千葉県には、なんと2万8695箇所もあります。全国各地で遺跡は発掘され、研究されているのです。あなたのお住まいの地域の近くにも、土日には遺跡の見学会が行われていませんか? 本書では、そんなちょっとした機会に古代史に触れる際に、知っておけば役立つ情報を詰め込みました。「ちょっと古代史が分かった気になる」一冊です。「旧石器ねつ造事件」で古代史の年表は大きく影響を受けましたが、その後の最新の発掘・研究によって新たに認められた古代史を本書では紹介しています。

その他のおすすめ図書について

『改訂版 考古学を知る事典』  熊野正也 堀越正行 著
 先土器・縄文・弥生・古墳時代に分け遺跡や遺構・遺物などをもとにその時代の文化や特徴を解説。図版も多く入門者には最適。先の旧石器ねつ造事件に伴い先土器時代を大幅に書き改めた。

『歴史考古学を知る事典』  熊野正也 ほか 編
 都市の成立・発展・構造,都や村の人々の暮らし,祭祀・信仰・葬送,生産と技術,館や城など,古代・中世・近世共通のテーマや,各時代特有の事象について,発掘の成果を駆使して解説。

『遺跡が語る東京の歴史』  鈴木直人 谷口 榮 深澤靖幸 編
 東京を都心部、低地部、多摩丘陵、伊豆・小笠原諸島の四つの地域に分け,その四つの地域の旧石器時代から近現代まで最新の発掘調査をもとに各遺跡の出土状況や特徴を詳細に解説した。

『東アジア考古学辞典』  西谷 正 編
 朝鮮半島を中心に中国・モンゴル・ロシアと日本,それに東南アジア10か国から遺跡・遺物・用語・事項2350項目を収録。時代的には旧石器から近世にわたり、挿図600点、執筆者250余名に及ぶ。
 

考古学興味を持ったときに役立つ、参考にしたい本

著書:山岸 良二 著

発行元: 東京堂出版

出版日:2013/07

価格:¥1,980(税込)

目次

第1講 発掘調査とは?「考古学」という学問は?  
第2講 旧石器文化研究の現状は?          
第3講 世界で一番古い縄文土器?   
第4講 弥生時代は本当に五〇〇年古くなるのか? 
第5講「邪馬台国」問題は解決されたのか
第6講 なぜあのような大きな古墳を造ったのか
第7講 宮都の繁栄と仏教はどのように地方へ広まったのか
第8講 信長・秀吉の城から長崎の出島まで
第9講 最新科学研究と考古学研究のコラボレーション
第10講 現代の発掘基礎知識と考古学の未来

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