当本は陝西省考古研究院と陝西省銅川市薬王山管理局が共同で張燕、趙超、王福民等専門家により30数年をかけ編纂した重要な科学研究の成果です。
　陝西耀州区の薬王山は唐代の有名な医薬学家孫思が晩年隠遁した山で、書を著し説を立て、庶民のために病気を治したため、民の尊敬を得て“薬王”の名声を得ました。
　山上の博物館に現存する石刻、石碑、摩崖造像、寺観壁画は数量が多く、陝西地区の“西安碑林”に次いで、中国が保存している北朝、隋代、唐代造像碑が最も多い博物館の一つです。
　全書は碑石の300余通、文字数約90万(拓片原文、注釈含む)、図片約4500余枚(線描製測図、実物の写真、碑文拓本を含む)。
　全書は碑文を記録する形式で碑石に対して詳しい紹介を行い、碑名、年代、出土地点、大小尺寸、碑文、画像(測製図、実物写真、碑文拓本を含む)など、大部分の碑石は第一次の発表で、陝西の古代史と宗教の発展史、関中地区羌、匈奴のなど少数民族の融合と変遷研究の直接資料となります。
　碑刻上の道教老子、天尊、真人造像、仏教仏陀、菩薩、弟子、相撲取り、飛天造像等は供養の像で、法器、建物等は生き生きとし、北魏石碑の書法は力強く、異なる時期の碑刻造像的研究を通じて道教や佛教碑刻芸術、書法芸術の変遷や発展を理解することができます。
　また碑石上の誓願文と列名はその時代の社会政治、軍事、経済、地理沿革などの情況を解読することができ、正史の不足を補います。
　歴代石碑中の《千金方》などの古代医薬碑石は中国の医薬学の貴重な資料です。また、北魏の石碑は書法の拓本として貴重な品です。書中では関係する研究のいくつか誤りを是正して、一部資料と研究成果は一体的な重要学術著作です。


第1巻　北魏造像碑
第2巻　西魏造像碑
第3巻　北周造像碑
第4巻　隋代造像碑　
第5巻　代造像碑及歴代雕塑、壁画
第6巻　歴代石碑　上/下冊
第7巻　附巻　臨潼、渭南地区造像碑