《中国石窟艺术 巩义石窟寺》巩義石窟寺は北魏孝文帝の時期に創建され、北魏皇家が切り開いた大型石窟の一つである。関係資料の記載によれば、唐・元朝以前からずっと、黄河流域の仏教聖地であったと言われる。規模は小さいといえども石刻の内容は豊富で、彫塑史上極めて重要な歴史的地位にある遺跡である。石窟内に良好な形で保存された帝后礼仏図・飛天・妓楽像・怪誕をかたちどった浮雕神王像・異獣等は特別である。本書は初めて比較的全面的に石窟内の芸術を撮影しており、史料としても芸術としても価値を有する。