《漳州圣杯屿元代沉船考古报告一　2021年重点调查》
2011年7月漳州市文物部门破获了一起水下沉船盗捞案件,缴获出自漳州圣杯屿沉船遗址文物719件。2014年福建博物院文物考古研究所与漳州市文物保护管理所合作组建水下考古调查队,首次发现了沉船船体。2020年11月该沉船遗址再次遭受盗捞。国家文物局考古研究中心、福建省考古研究院和漳州市文物保护中心联合组队,结合2021年度全国水下考古专业人员进阶培训班水下考古实习,对圣杯屿沉船遗址进行了重点调查,并取得了重要收获。本书是福建漳州圣杯屿元代沉船遗址2021年水下考古重点调查成果报告。书中介绍了圣杯屿及其周边海域的自然地理环境、历史沿革、2021年水下考古重点调查工作概况、遗址状况和出水文物,并通过将圣杯屿沉船遗址出水文物与龙泉窑考古发掘及海外沉船出水的同类器物进行比较,对漳州圣杯屿元代沉船遗址的性质、年代、航线等相关问题进行了初步分析。本书为研究中国水下考古、海上丝绸之路考古、古代造船史、海外交通史、贸易陶瓷史以及元代龙泉窑瓷器的研究提供了丰富的实物资料。

　2011年7月、漳州市の文物部門は水中沈没船の盗難事件を解決し、漳州聖杯嶼から沈没した遺跡の文物719点を押収しました。2014年には福建博物院の文物考古研究所と漳州市の文物保護管理所が協力して水中考古調査隊を結成し、初めて沈没船の船体を発見しました。そして2020年11月、この沈没船の遺跡は再び盗掘の被害に遭いました。
　国家文物局の考古研究センター、福建省の考古研究院、そして漳州市の文物保護センターは共同でチームを結成し、2021年度の全国水中考古専門員進階養成塾水中考古実習を通じて聖杯嶼沈船遺跡に対する重点的な調査を行い、重要な成果を上げました。
　本書は福建省漳州市の聖杯嶼元代沈船遺跡の2021年水中考古学の重点調査成果報告です。本書では、聖杯嶼とその周辺海域の自然地理環境、歴史的背景、2021年の水中考古学の重点調査の概要、遺跡の状況、出水文物について紹介しており、聖杯嶼沈船遺跡から出土した文物を、龍泉窯の考古発掘や海外沈没船から出土した同様の器物と比較することで、漳州聖杯嶼元代沈船遺跡の性質、時代、航路などについて初歩的な分析を行っています。
　また、本書は中国の水中考古学、海上シルクロードの考古学、古代造船史、海外交通史、貿易陶磁器史、そして元代の龍泉窯磁器の研究に豊富な実物資料を提供しています。