《大圆满与如来藏　宁玛派人物、教法和历史研究　上下　全二册》

　本书是有关藏传佛教宁玛派的一部学术文集,精选了晚近海内外关于宁玛派的代表性学术成果,共收录译文及论文27篇。所选文章主要涵盖宁玛派的历史与教法两大方面:在历史方面,主要涉及宁玛派根本教法大圆满的起源与发展,其中以根本续《秘密藏续》为线索,对宁玛派的思想、文献、传承的流变以及该派与藏传佛教其他派别之间的互动交流情况进行了研究,并详细介绍了宁玛派的代表性人物、寺院及其在该派历史上发挥的重要作用,此外还对最能体现宁玛派特色的伏藏法门的定义、历史及其文本的编集整理情况作了系统阐述;在教法方面,主要以大圆满所依据的根本思想如来藏为轴心,深入讨论了宁玛派的见地与修持,其中涉及宁玛派对瑜伽行、如来藏的次第抉择,并通过分析“中有”等具有代表性的修习方式,展示出宁玛派密教体系的建构理趣,以及该体系与其如来藏思想的相互关系。

　本書は、チベット仏教ニンマ派に関する学術論文集であり、近年の国内外における代表的な研究成果を厳選し、翻訳文と論文の計27篇を収録しています。収録された論文は、ニンマ派の歴史と教義の二つの主要な側面を扱っています。
　歴史の部分では、ニンマ派の根本教法である「大円満」の起源と発展を中心に論じ、特に根本経典『秘密蔵経』を手がかりに、ニンマ派の思想、文献、伝承の変遷を考察し、また他のチベット仏教諸派との交流や相互影響についても研究しています。さらに、ニンマ派の代表的な人物や寺院の紹介を通じて、その歴史における重要な役割を明らかにしています。加えて、ニンマ派の特色を最も顕著に示す「テルマ(伏蔵)」の定義や歴史、関連文献の編纂と整理に関する体系的な解説も行われています。
　教義の部分では、「大円満」の根本思想である「如来蔵」を中心に、ニンマ派　見解と修行法を詳しく論じています。ここでは、ニンマ派における瑜伽行や如来蔵思想に基づく修行の階梯を考察し、「中有(バルド)」など代表的な修習法を分析することで、ニンマ派の密教体系の構築の理論的背景を示し、その体系と如来蔵思想との関係性についても説明しています。