《蓟州多宝佛塔考古报告》

　蓟州多宝佛塔,位于天津市蓟州区盘山东麓,是一座八角十三层密檐式实心砖塔。2017年10月,偶然在八层密檐间的佛龛内发现鎏金铜质造像。天津市文化遗产保护中心对此塔的佛龛进行了抢救性考古清理,出土造像、饰件、经卷等文物169件(套)。本书基于科学的考古发掘工作,对多宝佛塔的地理环境、历史沿革、考古发掘、文物保护情况等进行介绍,客观记录多宝佛塔形制结构、佛龛及出土物情况,系统地梳理此批珍贵资料,概括总结出土文物的年代、题材、艺术风格。多宝佛塔佛龛文物是21世纪以来天津地区最重要的考古发现之一,体现出浓厚的地域艺术特征与文化特征,是天津地区古代社会生活的重要实证。

　蓟州多宝仏塔は、天津市蓟州区盤山の東麓に位置する、八角十三層の密檐式実心煉瓦造りの仏塔です。2017年10月、第八層の密檐部分にある仏龕から、鍍金銅製の仏像が偶然発見されました。これを受けて、天津市文化遺産保護センターが仏龕の緊急考古調査を実施し、仏像・装飾品・経巻など計169点(セット)の文物が出土しました。
　本書は、科学的な考古発掘に基づき、多宝仏塔の地理環境・歴史的変遷・発掘経緯・文物保護の状況などを紹介し、塔の構造や仏龕の形態、出土品の詳細を客観的に記録しています。また、出土文物の年代・主題・芸術様式についても体系的に整理・総括しています。
　多宝仏塔の仏龕から出土した文物は、21世紀以降の天津地域における最も重要な考古学的発見の一つであり、地域固有の芸術的・文化的特色を色濃く反映しています。これらは、天津地域の古代社会生活を実証する貴重な資料でもあります。