《海南水下考古与南海海洋遗产保护案例研究》

　本书内容包括南海诸岛自然地理与历史沿革,海南水下考古与南海文物保护的发端,海南水下考古与南海文化遗产保护进展,南海重要海洋文化遗存与价值阐释,三沙市岛礁文物遗存与重点文保单位,西沙永乐环礁甘泉岛的历史地位和驿站功能,华光礁一号沉船的考古埋藏学观察与南宋铜钱海外贸易,华光礁一号沉没原因与宋船远海航行模式,海上丝绸之路南海段申报世界遗产概况,清澜港与独洲洋——海南岛东部航线两处沉船遗物点调查,海南陵水唐宋窖藏瓷器与港口锚泊贸易,海南昌江乌烈石器遗址的发现与研究,基建考古中的水下文化遗产保护,海南水下考古的深入与南海文化遗产的升华与展望,等等。

　本書は、南海諸島の自然地理と歴史的変遷をはじめ、海南における水中考古学の黎明期から南海文物保護の始まり、そして文化遺産保護の進展までを体系的に取り上げています。南海に残る重要な海洋文化遺産の価値を解釈するとともに、三沙市の島礁における文物遺存と重点的な文化財保護対象についても詳述しています。
　また、西沙諸島の永楽環礁に位置する甘泉島の歴史的地位と海上交通の中継機能、華光礁一号沈船の埋蔵状況に関する考古学的観察と南宋時代の銅銭による海外貿易の実態、さらにその沈没原因や宋代船舶の遠洋航行モデルについても考察しています。
　海上シルクロード南海区間の世界遺産登録に向けた概要、清瀾港および独洲洋における海南島東部航路の沈船遺物調査、陵水地域で発見された唐宋時代の窖蔵磁器と港湾停泊貿易の実態、昌江地域の烏烈石器遺跡の発見と研究成果、基礎建設に伴う水中文化遺産の保護活動なども網羅されています。
　最後に、海南における水中考古の深化と南海文化遺産の価値向上および今後の展望についても論じられており、南海地域の海洋文化を多角的に捉えた包括的な内容となっています。