《银币东来　五至七世纪吐鲁番绿洲经济与丝绸之路》

　中古时期的吐鲁番盆地流通外来的萨珊波斯银币,普通百姓的日常交易中也使用,银币流入吐鲁番社会的途径是什么?应接过往的商旅客使和适应丝绸之路货源的需求,吐鲁番绿洲经济由此融入丝绸之路的贸易经济体系,获得商旅客使支付的银钱。5至7世纪吐鲁番绿洲经济的潜能得到开发,并崛起成为整个西域经济最发达的地区之一。吐鲁番盆地形成了一种外向型的高度发达的商品经济,与南北朝自给自足的自然经济占统治地位的经济形态迥然不同。本书的研究为我们重新认识丝绸之路贸易与绿洲经济间的关系提供了实证的分析案例。

　中古時代、吐魯番盆地では外来のサーサーン朝ペルシャ銀貨が流通しており、一般庶民の日常的な取引にも使用されていました。これらの銀貨が吐魯番社会に流入した経路は、往来する商人や使節を受け入れる体制と、シルクロード上の物資供給ニーズへの対応にありました。こうした背景のもと、吐魯番のオアシス経済はシルクロードの交易経済体系に組み込まれ、商人や使節から支払われる銀貨を獲得するようになります。
　5世紀から7世紀にかけて、吐魯番の経済的潜在力は大きく開花し、西域全体の中でも最も発展した経済圏のひとつとして台頭しました。吐魯番盆地では、南北朝時代の自給自足型の自然経済とは異なる、外向的かつ高度に発達した商品経済が形成されていたのです。
　本書の研究は、シルクロード交易とオアシス経済との関係を再考するうえで、実証的な分析事例を提供するものとなっています。