《唐李邕端州石室记　少林寺戒坛铭》

　本册收录的《少林寺戒坛铭》《端州石室记》与《李思训碑》则是李邕更早期的作品。 《端州石室记》是李邕被贬岭南,在广东肇庆时爲七星岩之山水美景所感染而写就的妙文,刻於七星岩与地面交接的岩壁上,李邕时年约五十二岁。此爲李邕传世作品中唯一的楷书之作,点画圆润沉着,结字雍容穆,与锺元常相近。无独有偶,《金石文字记》评李邕四十岁所书的《叶有道碑》:秀逸闲雅,不见欹侧之态,蔡君谟谓是邕书最佳者,良然。《端州石室记》与《叶有道碑》可以视作李邕在晚年书风成型之前所经历的风格变与变化阶段的代表作品。 《少林寺戒坛铭》爲唐僧义净三藏於长安四年(七〇四)住持京都洛阳少林寺时,爲重结戒坛事宜撰写的铭文,立石於开元三年(七一五),李邕书此时四十岁,也是李邕传世行书作品中字迹最小者。《少林寺戒坛铭》早於《端州石室记》,此书还处於得右军之气的阶段,行笔爽利洒脱,纯任天机,结字闲雅蕴藉,几在《禊帖》与《圣教序》规模间。

　本書に収録された《少林寺戒壇銘》《端州石室記》《李思訓碑》は、いずれも李邕の比較的初期の作品に属します。《端州石室記》は、李邕が嶺南に左遷され、広東肇慶に滞在した際、七星岩の山水美景に感発されて執筆した妙文であり、七星岩の岩壁に刻まれました。執筆時、李邕は五十二歳前後であり、これは彼の伝世作品中唯一の楷書による作例です。点画は円潤にして沈着、結字は雍容にして穆然、鍾元常の書風に近似しています。
　また、《金石文字記》は、李邕が四十歳の頃に書いた《葉有道碑》を「秀逸閑雅にして欹側の態を見ず」と評し、蔡君謨も「邕書の最善」と称しました。《端州石室記》と《葉有道碑》は、李邕が晩年に書風を確立する以前に経た、風格の変化と転換を示す代表的作品とみなすことができます。
　《少林寺戒壇銘》は、唐僧義浄三蔵が長安四年(704)に洛陽少林寺の住持を務め、戒壇を再建するために撰した銘文であり、開元三年(715)に石に刻まれました。李邕が四十歳の時の筆であり、伝世行書作品の中では字形が最も小さいものです。《少林寺戒壇銘》は《端州石室記》よりも早い時期の作であり、なお右軍(王羲之)の気を得ており、筆致は爽利にして洒脱、純任天機、結字は閑雅にして蕴藉、ほとんど《禊帖》と《聖教序》の規模に近いものです。