出版社HPより
「『解放日記　全10巻』
　　　―歴史学者キム・ギヒョプ、65年前の〈今日〉として民族の未来を探す!
　『解放空間』の歴史的意味を復活させる『解放日記 1-解放は泥棒のようであったのか』。
　大いなる歴史の踏破をめざして、歴史学者キム・ギヒョプが2014年8月1日から『解放日記』を書き始めた。 1945年8月1日解放前夜から1948年8月31日、大韓民国建国頃までの日々を、65年前の〈今日〉として復活させる作業に挑んだ。
　第1巻は、解放前夜から1945年10月まで、日本の降伏の時期を扱っている。ここでは、解放前後の様子を説明しながら、「敵対的共生関係」で結ばれた極左と極右の双方が、中道を抑圧して閉じ込めた状況などを写真と一緒に示すことで、臨場感を与えている。
　また、原子爆弾の登場は、朝鮮半島の解放にどのような影響を及ぼしたのだろうか。第二次世界大戦後のドイツ、ポーランド、日本、中国といった国々の状況の変化を中心に、解放後の世相の実質的な理解のために役立つ視点を通して、「解放」とはなんであったか、その意味を読者に改めて考えさせる内容となっている。」
<『解放日記』全巻目次>
1　解放は泥棒のようであったのか
2　解放を与える者と解放を得る者
3　ソ連軍の解放と米軍の解放
4　反共の捕虜になった南の解放
5　道に迷った解放がもたらした悲劇
6　冷戦に埋め込まれた朝鮮半島の解放:1947.1.2 - 1947.4.30
7　崩れ去った解放の約束
8　意味を失った解放
9　解放された者は、誰だったのか:1948.1.2-1948.4.29
10　解放に終止符を打った分断国家の建国:1948.5.1〜1948.8.14