「『近代初期韓半島刊行　日本語雜誌資料集』は、釜山で出版された最初の日本語雑誌〈『朝鮮評論』、『朝鮮之実業』・『満韓之実業』〉のすべてを調査・収集し、これらの資料に関する解題および目次を一資料集として収録・整理されたものである。全18巻で構成されている。
　これら3つの雑誌は、釜山で出版された経済誌でありながら、総合雑誌の性格を同時にもっている。また、韓国と日本に散在していたために、両国の国公立図書館と大学図書館の訪問をへて、収集されたものである。
　このたび『近代初期朝鮮半島出版日本語雑誌資料集』として出版できた理由は、出版名が異なっているにもかかわらず、釜山で発行されたという点で、おのおの連続性を持っているからである。
　なお『朝鮮評論』は、2号のみの発行であり、『朝鮮之実業』は、第1号が再版されたが、それぞれの企画・出版の主体を同じくしている。『満韓之実業』の場合は、『朝鮮之実業』をそのまま継承して、第31号から始めている。
　つまり後続の雑誌は、当時のさまざまな時代情勢などに応じて、以前の雑誌のタイトルを改称しつつも、その性格を発展・継承させていったといえるだろう。
　なかでも、『満韓之実業』は、その存在は知られていたが、今まで韓国に所蔵されていなく、このたび韓国で初めて出版された次第である。」　　(高麗大学紹介記事を参照)
<全18巻>　1904年11月〜1914年6月
1　朝鮮評論　第1〜2号:1904年2月〜1904年3月
2　朝鮮之実業　第1〜7号:1905年4月〜1905年11月
3　朝鮮之実業　第8〜15号:1906年1月〜1906年9月
4　朝鮮之実業　第16〜23号(22号欠号):1906年10月〜1907年4月
5　朝鮮之実業　第24〜30号:1907年6月〜1907年12月
6　満韓之実業　第31〜37号(33号欠号):1908年1月〜1908年9月
7　満韓之実業　第38〜42号:1908年10月〜1909年3月
8　満韓之実業　第43〜48号:1909年4月〜1909年11月
9　満韓之実業　第49〜52号:1909年12月〜1910年3月
10　満韓之実業　第53〜58号:1910年5月〜1910年10月
11　満韓之実業　第59〜63号:1910年11月〜1911年3月
12　満韓之実業　第64〜68号:1911年4月〜1911年8月
13　満韓之実業　第69〜73号:1911年9月〜1912年1月
14　満韓之実業　第74〜81号(75号欠号):1912年2月〜1912年11月
15　満韓之実業　第82〜86号:1912年12月〜1913年4月
16　満韓之実業　第87〜91号:1913年5月〜1913年9月
17　満韓之実業　第92〜96号:1913年10月〜1914年2月
18　満韓之実業　第97〜100号:1914年3月〜1914年6月