扶余郡HPより
「扶余軍守里に位置している百済の寺跡で、寺の名前は伝わっていない。
　百済寺刹での1塔1金堂の伽藍配置は、この寺跡で初めて確認されたが、その後の調査を通して百済の基本的な伽藍配置だとわかっている。
　講堂跡南側で金銅冠の破片が出土し、金堂跡の周囲や塔跡では約1,150点の玉が、金堂西側では金銅製鈴、靴の形の金具が出土した。
　また、蓮模様、ツタ模様が美しく彫刻された箱形のレンガと金製リング、小さい玉をはじめとする多くの遺物が出土した。
　木塔の中心部では,軍守里金銅弥勒菩薩立像(宝物第330号)、軍守里石造如来坐像(宝物第329号)と、七支刀、鉄釘、三足烏土器をはじめとする土器類が出土した。
　この中で特に注目されるのは七支刀である。
　七支刀は中心から両側にそれぞれ三つずつ剣が伸びており,7つの刃を持っている剣である。
　これと似た百済七支刀の一つが日本にあり,百済と日本の文化交流の一断面を示している。」