21世紀版北朝鮮地域東国輿地勝覧(北朝鮮の行政・鉱物資源・社会・風土・風俗にわたる百科全書)。全20巻。
北朝鮮・科学百科事典出版社と韓国・平和問題研究所の共同編纂。
　北朝鮮が、金日成主席の指示に応じて、1966年5月に「内閣命令」第55号に基づき、北朝鮮の著名な学者たちが参加する「朝鮮地方地名辞典編纂委員会」を構成したことにより、中央と地方の学者・行政幹部などのべ約1000人が動員されて、計30年以上にわたり全国の地名の調査が行われた。90年代末に完成し、対外的には、最初に公式に公開されるものである。
　1千人の関係者は、北朝鮮全域において、小さな村一つ欠かすことなく地名の変更などを細かく調査整理し、これらのデータについて、北朝鮮学界では「労働党時代の記念碑作品」、「国宝的価値がある大作」と評価している。
　1巻から16巻までが「地域編」で、現行の行政区域を基準に基づき、さまざまな地域の情報を盛り込んでいる。そのほか、それぞれ一巻で構成された「民俗編」と「人物編」のうち、「民俗編」には、北朝鮮の衣食住文化と生活風習を一目瞭然に示している。また「人物編」は5,000人以上に及ぶ北朝鮮の政治、経済、軍事、社会、文化、芸術、体育系の近現代主要人物を紹介する。
〈目次〉
1巻　平壌市
2巻　南浦・開城・羅先市
3巻　平安南道1
4巻　平安南道2
5巻　平安北道1
6巻　平安北道2
7巻　慈江道
8巻　黄海南道1
9巻　黄海南道2
10巻　黄海北道
11巻　江原道
12巻　咸鏡南道1
13巻　咸鏡南道2
14巻　咸鏡北道1
15巻　咸鏡北道2
16巻　両江道
17巻　人物
18巻　民俗
19巻　索引
20巻　索引