多くの関係資料の収集と渉猟が総合的に成され、見るべき価値のある資料が集められました。体系的に分けられた各巻には、原本史料、原本を書き写し容易に研究できるよう作られた脱草本、その脱草本と同じ手順と編集で構成された翻訳本まで入っています。1巻は安重根に対する最も基本的ながらも重要な情報が提供されており、安重根の成長過程、カトリック入信と活動、国内進撃作戦、伊藤博文処断と裁判過程、殉国などに対して理解することができます。 また、安重根義挙の全体像を様々な側面から把握するために、在ハルビン韓人新聞記録、日本人新聞・聞き取り記録を7巻と8巻でそれぞれ扱い、13巻は韓国人執筆の安重根伝記を通して安重根義挙に対する国内外認識と反応を確認でき、伊藤を英雄視する『東京朝日新聞』を載せた17巻では、日本国内に伊藤という日本近代人物の像を把握することができます。 最後に25巻と26巻入れられた『英雄の涙』は、中国人の安重根に対する認識を越えて全般的な韓国認識と歴史意識をうかがい知ることができます。
(巻数順の刊行ではありません。2次>01、07、08、13、17、25、26巻)