2014年に第1次11巻、2016年に第2次7巻を刊行した後、弛まぬ研究の継続により、2017年に第3次9巻を刊行しました。18、19、20巻には国内外の安重根関連報道の源泉記事である「東京朝日新聞」を掲載。朝鮮末、日本による初めての日本語の新聞である「朝鮮新聞」は21、22、23巻に収められました。 「朝鮮新聞」は「東京朝日新聞」などと比較して、より過激な論調を見せているのは事実ですが、国内の日本人の性向を反映したものと解釈されます。特に安重根の行為に対する国内の大きな反応をうかがうことができます。
24巻「皇城新聞」は、安重根の行為を肯定的に評価したと見ることはできません。これに対して明らかに限界を指摘することができますが、「皇城新聞」の日本の言論弾圧が作用したという側面も見なければなりません。 「皇城新聞」は「大韓毎日申報」に比べて詳しくありませんが、これを報道することにより、安重根と彼の行為を理解するのに役に立っています。
27巻「大韓毎日新報」は、日本の弾圧が激しさを増す中でも安重根を前面に出し、日本に抵抗しただけでなく、安重根を国内外に正しく認識させるために大きな役割を果たしたという点で高く評価されます。
29巻「新韓民報」は、安重根の行為の国際的影響、韓国民族運動に与えた影響などを垣間見ることができる歴史史料としての価値が大きいです。特に「新韓民報」を発行した主体である国民会議の誕生に安重根の行為が一つの大きな背景になったという事実から、安重根と彼の行為がアメリカの韓国人社会にどのような意味だったのかを知ることができます。
多くの関係資料の収集と渉猟が総合的に為され、見応えがある資料が集められました。体系的に分けられた各巻には、原本史料、原本をそのまま活字に置き換え簡単に研究することができるように作成された翻刻本、その翻刻本と同じ順序と編集で構成された翻訳本まで載っています。この資料集が安重根の全体像を構築するために重要な役割を果たせるよう、完刊を目指し世に出し続ける予定です。

巻数順の刊行ではありません。
3次>18、19、20、21、22、23、24、27、29
2次>01、07、08、13、17、25、26
1次>02、03、04、05、06、09、10、11、12、15、16