※発行元品切れとなりました(2017/10/25確認)
本書では、最新の加速器質量分析(AMS)による年代測定法と考古学の融合研究を行うことで、縄文時代の終焉年代がこれまでよりも500年ほど古くなることを明らかにし、新しい年代観のもとでどのような時代像が描けるのかを明らかにする。そのほか、植物学・歴史学・民俗学との融合研究の実践例を示し、考古学による学際研究のあり方を提言する。
第I部　年代測定学と考古学の融合研究
第1章　炭素14年代測定法による縄文文化の研究
第2章　縄文土器のAMS炭素14年代と較正年代
第3章　弥生時代の開始年代の刷新とその評価
第4章　縄文時代の終焉年代の刷新とその評価
第5章　縄文・弥生移行期の年代の刷新とその評価
第6章　縄文時代の低湿地型貯蔵穴の年代決定-紺屋町ダイラクボウ遺跡を中心に-
第7章　AMS炭素14年代測定法による研究の動向
第8章　AMS炭素14年代測定法の縄文集落論への適用
　　第II部　植物学と考古学の融合研究
第9章　中世集落遺跡の農業経済基盤-加賀・能登を中心に-
第10章　土器製塩の海水濃縮化工程に関する基礎的研究-能登半島を中心に-
　　第III部　民俗学と考古学の融合研究
第11章　ワラ・タケ以外のカゴ類-石川県を中心に-
第12章　絵巻物による中世建物の一考察