青谷上寺地遺跡出土建築部材の特性や、そこから復元できる建物、建築技術、樹種や年輪年代など、考古学と建築史や生物学などから学際的に建築部材の考察を行った調査報告書です。
<目次>
第1章　序　　論
　第1節　出土建築部材の研究　
　第2節　青谷上寺地遺跡の遺跡像　
　第3節　本書における考察の視点
第2章　青谷上寺地遺跡出土建築部材の特性(茶谷)
　第1節　建築部材の統計的分析
　第2節　各分類の特徴および分析
第3章　青谷上寺地遺跡の建築関連遺構
　第1節　掘立柱建物
　第2節　竪穴住居跡
　第3節　建築部材が多数出土した遺構
第4章　青谷上寺地遺跡出土建築部材による弥生建築の復元
　1　青谷上寺地遺跡出土建築部材研究の流れ
　2　「最長の柱材」による楼観の復元
　3　「最長の垂木」による大型建物の復元
　4　妻木晩田遺跡「高床倉庫」の復元
　5　まとめ
第5 章　建築部材にみる工作技術
　1　はじめに
　2　出土建築部材と建築構成部位
　3　建築工作技術の考察
　4　ユーラシア大陸における技術的系譜
　5　小結
第6 章　自然科学分析の成果
　第1 節　青谷上寺地遺跡出土建築材の樹種について
　第2 節　青谷上寺地遺跡出土木製品の年輪年代
第7 章　総　　括
　第1 節　青谷上寺地遺跡出土建築部材の特性
　第2 節　青谷上寺地遺跡の集落像
　第3 節　今後の課題
図版