<内容>
　第�吃瑤�2008年に浜松市が開いたシンポジウム「伊場木簡から古代史を探る」の発表をもとに各氏が執筆。第�局瑤蓮惘鷙晶酋綛罅抃悩椶力席犬魏檀�・修正。第�敬瑤鰐擺覆篷禄馘擺錣覆匹諒源�資料からみた伊場遺跡の評価について『伊場遺跡総括編』をもとに各氏が執筆。第�孤瑤楼望谿篝弖欧�ら出土した主要な木簡と墨書土器について各氏が執筆した解説文。第�紘瑤蓮悗い砲靴┐諒源�と浜松』の木簡に係る部分について縮小転載。

<推薦文>
古代の木簡と地方官衙を解明する最新成果
伊場遺跡(浜松市)から出土した伊場木簡は、日本古代の木簡が平城京や大宰府、多賀城そして国府ではない地方官衙からも出土することを明らかに示した、学史的にも貴重な出土文字資料である。1980年代初めに、発掘報告書の『伊場遺跡 遺物編』や竹内理三編『伊場木簡の研究』などの成果によって木簡研究は格段と進展したのであった。本書には、その後の周辺遺跡群の発掘によって地方官衙の全体像が見えてきたこと、そして保存処理の結果木簡の釈読が改めて進んだことなど、新世代による最新の調査結果が盛り込まれている。多様な機能を果たす施設の複合体であったことが明らかになってきた古代の地方官衙を考える上で重要な成果であり、開発のために失われた伊場遺跡群の歴史的価値の高さを改めて多面的に解き明かしてくれる有益な書といえよう。
東京大学大学院教授　　佐藤　信
　　　　　　　　　　　　　　　　
<目次>
はじめに(平野吾郎)
凡　例
�機＾望谿篝彌佚斂擺覆�ら古代史を探る
　一　伊場遺跡群の最新情報と古代敷智郡　(鈴木敏則)
　二　奈良に都があった頃の遠江と地方の役所　(山中敏史)
　三　伊場木簡からわかる古代史　(渡辺晃宏)
　四　都のまつり・地方のまつり　(笹生　衛)
�供＾望譟�城山遺跡の古代文字資料
　伊場・城山遺跡の古代文字資料　(向坂鋼二)
�掘〔擺福λ禄馘擺錣�らみた伊場遺跡群
　一　木簡からみた伊場遺跡群　(渡辺晃宏)
　二　墨書土器からみた伊場遺跡群　(山本　崇)
　三　出土文字資料からみた伊場遺跡群　(渡辺晃宏)
�検＾望谿篝弖化佚擇亮舁很擺焚鮴�
　一　伊場遺跡群の主要木簡　(渡辺晃宏)
　二　祭祀関係木簡と墨書土器　(笹生　衛)
　三　伊場遺跡群の主要墨書土器　(山本　崇)
�后，い砲靴┐諒源�と浜松
　いにしえの文字と浜松　
　おわりに(向坂鋼二)
　執筆者紹介