サルガ鼻洞窟遺跡・権現山洞窟遺跡は、昭和9年に鳥取県文化財保護審議会委員等を歴任された佐々木謙氏が発見され、京都大学で教授を勤められた小林行雄氏とともに昭和11・12年に発掘調査された、山陰を代表する縄文時代遺跡です。しかしながら公表された資料以外に、豊富な資料が存在することは、一部の研究者以外は知られていませんでした。このたび、島根大学考古学研究室・出雲市教育委員会の協力を得て、分散していた資料を総合的に調査・研究することができました。