<内容>
全7回にわたる研究会の最終報告論文集。日韓両国の全会員が執筆しています。日本で刊行の本書は韓国側の発表も翻訳されており全て日本語です。(韓国でも韓国語版が同時に刊行されています)
<目次>
第1部　総論・方法論
　弥生・古墳時代集落構造論序説〔武末純一〕
　韓日の先史考古学における’集団’研究について〔李基星〕
　沖積地立地集落の空間配置検討〔尹昊弼〕
第2部　無文土器時代の集落
　双[石它]子文化の住居様相と変化〔千羨幸〕
　西北韓地域の青銅器時代集落について〔李亨源〕
　江原嶺西地域における青銅器時代集落の編年と変遷〔金権中〕
　南関島の弥生時代集落の特徴と問題点〔浜田晋介〕
　湖南北西部海岸地域の青銅器文化〔金奎正〕
　洛東江中流域青銅器時代集落の変遷―大邱地域中心に―〔河眞鎬〕
　錦江中流域青銅器時代前期集落の成長〔孔敏奎〕
　南部東海岸地域における青銅器時代の集落〔朴榮九〕
　韓半島東南海岸圏青銅器時代の家屋葬〔安在晧〕
　松菊里型住居の構造比較―日本九州地域を中心に―〔李宗哲〕
　中部地方粘上帯土器段階集落と社会性格〔宋滿榮〕
　中部地域円形粘土帯土器期の集落構造論〔庄田慎矢〕
第3部　拠点集落と環濠集落
　青銅器〜原三国時代環濠集落の展開様相〔裴徳煥〕
　弥生時代拠点集落の構造変化と首長の墳墓〔七田忠昭〕
　　 ―弥生時代中期から後期終末期の佐賀・神崎地方の例―
　近畿弥生時代拠点集落再考〔禰宜田佳男〕
第4部　弥生時代から古墳時代(原三国時代から三国時代)の集落相と
竪穴住居
　拠点集落の変異からみた栄山江流域の古代社会〔李暎�遏�
　百済の泗[シ比]遷都と周辺集落の動向〔山本孝文〕
　三国時代嶺南地方の特殊集落の検討〔兪炳[王録-金]〕
　初期百済交易拠点都市の地形景観〔李弘鍾〕
　日本列島の古墳時代豪族居館と韓半島の当該遺跡との比較〔橋本博文〕
　鉄器時代の逆八字形と横瓶形住居構造の検討〔池賢炳〕
　全南南海岸一帯1〜3世紀集落の動向〔朴泰洪〕
　三国時代南海岸地域の住居・集落の地域制と変動〔李東熈〕
　西日本吉備南部における弥生・古墳時代の集落と社会〔松木武彦〕
　北部九州における古墳時代集落の展開
―浮羽地域を事例として―〔重藤輝行〕
　古墳時代における集落動態と竈の導入・土器組成の変化について〔高久健二〕
　　　―北武蔵における渡来系文化要素の導入・普及のプロセス―
　大邱・慶北地域三国時代集落の特徴と性格〔金昌億〕
　西日本における竪穴建物の変遷過程
　　　―弥生時代後期から古墳時代中期前半を中心に―〔寺井誠〕
第5部　生産遺跡と土器
　原三国〜百済漢城期の鉄器および鉄生産集落の動向〔金武重〕
　山陰における鍛冶集落の展開〔角田徳幸〕
　嶺南地域3〜4世紀日常土器の研究現況と方向〔朴升圭〕
　4―6世紀南江水系集落出土土器の編年〔河承哲〕
　日常用土器生産の専門化:タタキ目文甕と鉢の生産〔李盛周〕
　百済土器窯の特徴と生産体系〔鄭一〕
　牧の考古学―古墳時代牧と牛馬飼育集団の集落・墓―〔桃崎祐輔〕
第6部　集落と渡来人
　渡来人のムラを考える〔亀田修一〕
　粘土帯土器文化期の移住と集落〔李昌熈〕
　近畿の渡来人集落〔田中清美〕
　奈良盆地の支配拠点と渡来人〔坂　靖〕
　三国時代壁柱(大壁)建物研究、その後〔權五榮〕
　四国概観〔梅木謙一〕