<内容>
昭和39年刊行以来の新しい相模原市史。ページ組も近年の発掘調査報告書のように組まれており、イラストや図版に編集者の熱意を感じる1冊です。ほぼオールカラーで、各時代の主要遺跡の部分では、所在地、調査歴、遺跡の内容、遺跡の特徴、主要遺物や分布図が掲載されており集成資料的な使い方もできそうです。県史・市史が長らく続いたA5判・函入りという体裁からB5判、A4判、箱無し(カラー印刷)というような変化がある中で参考にされそうな作りとなっています。
<目次>
第1章　相模原市域の地形と遺跡調査史
　第1節 相模原市域の地形
　2節 遺跡に対する認識の芽生え
　3節 大山柏と勝坂遺跡
　4節 大正末〜昭和初期の発見
　5節 市史と県史の編さん
　6節 地域の変貌と遺跡・
　第7節 大規模調査の時代・
　第8節 遺跡の活用と市民の活動
第2章 旧石器時代
　第1節　時代の背景
　　1 人類の進化と日本列島最古の追跡
　　2 自然環境
　　3 主な遺構と遺物
　　4 石器群の変遷と年代
　　5 石器の石材と移動領域
　第2節　相模原の遺跡の特徴
　第3節　主要な遺跡
第3章 縄文時代
　第1節　時代の背景
　　1 縄文時代とは
　　2 神奈川県域の縄文時代遺跡の分布と時期別変遷
　第2節相模原の遺跡の特徴
　第3節主要な遺跡
第4章 弥生・古墳時代
　第1節 弥生時代
　第2節 古墳時代
　　1 時代の背景
　　2 相模原の古墳時代遺跡の特徴
　　3 成果と展望
　　4 主要な遣跡
第5章 奈良。平安時代
　第1節 時代の背景
　　1 統一国家への過程
　　2 国家を支える官僚組織
　　3 国家仏数の地方展開
　第2節 相模原の遺跡の特徴
　　1 遺跡分布の特徴
　　2 出土遺物の特徴
　　3 成果と展望
　第3節 主要な遺跡
第6章 中世
　第1節時代の背景
　　1 鎌倉時代
　　2 南北朝・室町時代
　　3 後北条氏の減亡
　第2節相模原の遺跡の特徴
　　1 水系別の遺跡分布の特徴
　第3節主要な遺跡
　第4節中世の石造塔婆
　第5節当麻山無量光寺の石造塔婆
　第6節幸延寺の古銭
第7章 近世
　第1節時代の背景
　　1 水系別の遺跡分布の特徴
　　2 近世の墓所
　第2節主要な遺跡
　第3節 墓所
付編
※付図は「相模原市遺跡分布地図」