<内容>　※今大回は高知大会です
　今回の研究集会では埴輪をテーマにした第13〜15 回とは視点を変え、「横穴式石室の導入と展開」をテーマとさせて戴きました。今回横穴式石室をテーマとした理由の一つに、土佐の古墳文化は、横穴式石室が導入される古墳時代後期に開花することを挙げられます。前期古墳が希薄である反面、大規模な祭祀遺跡が各所に存在し、古墳祭祀にかわっておこなわれていると言っても過言ではありません。その祭祀遺跡は、後期古墳が築造される頃から衰退していきます。高知県ではこのような様相が垣間みられるのですが、各地の後期古墳の築造、換言すれば横穴式石室の導入がどのようにおこなわれ、展開していったのかこれまでの資料の再評価も含め報告頂く中で、地域間の導入時期と石室形態を比較することにより後期古墳の様相を明らかにすると共に地域間の繋がりや集団関係の復元を試みたいと思います。(シンポジウム”開催趣旨”より抜粋)
<目次>
基調報告
清家 章　横穴式石室の導入の意義と背景一親族構造研究の視点をふまえて一
地域報告
1.山陰　横穴式石室の導入と展開　坂本豊治
2.山陽　横穴式石室の導入と展開　藤井雅大
3.徳島における横穴式石室の導入と展開　栗林誠治
4.讃岐における横穴式石室の導入と展開　松本和彦
5.愛媛における横穴式石室の導入と展開　冨田尚夫
6.土佐における横穴式石室の導入と展開　宮里 修
【中国四国地方 導入期横穴式石室集成】
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