【内容説明】
異才からすね者・へそ曲がりまで、江戸時代を代表する稀才奇人たちの奇行ぶり。凄さと驚きと、笑いと苦味を残した人々。

【目次】
貝原益軒　質素・倹約・忍・努力—息のつまりそうな教訓の創造
酒井抱一　出世を嫌い、出家して吉原通いをした自由人
中島棕隠　京都一番の粋人、色道の仙人
柳の家井月　伊那谷の放浪俳人「コジキ井月」—漂泊の一生
由比正雪　紺屋の伜、軍学を学び、幕府転覆を謀る
金蘭斎　ぷっつんと集中性の両極を揺れ動いた極貧の儒者
円空　12万体の仏像造りに挑んだ遊行僧
護持院隆光　呪術・祈祷力によって将軍のこころを掴んだ妖僧〔ほか〕