※本書は、古代交通研究会第21回大会の内容を核に制作された書籍です。古代日本の祭祀を交通の観点から検証し、地域社会において交通・社会・立地がどのような祭祀を生み出したのかを実証的に調査。また、最新の考古学研究成果を提示し、全国の古代祭祀・交通の実態を紹介。さまざまな学問分野の論考を通じて、多角的に古代社会の実像を追求する。

序―『古代の交通と神々の景観―港・坂・道―』刊行にあたって―(佐々木虔一)
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1　記紀神話の世界と道―「天の八衢」・「いつのちわきちわきて」をめぐって―(菊地照夫)
2　律令制下の交通と祭祀(森田喜久男)
3　古代の交通路と祭祀の景観―祭祀・祭具の意味と古代末期の変化を中心に―(笹生衛)
4　古代・中世の交通と信仰・災害―近江竹生島とその周辺―(水野章二)
5　古代・中世移行期の気候変動と交通・祭祀(中塚武)
〔コラム〕古代日本の朝廷祭祀と交通(佐々田悠)
〔コラム〕道路・境界・祭祀(中村太一)
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1　古代の津湊祭祀を考える―能登・加賀の事例から―(小嶋芳孝)
2　能登半島と気多神社・寺家遺跡(中野知幸)
3　西海道北部の港湾と祭祀(大高広和)
4　古代播磨の内陸部の道とミナト―荒ぶる神の鎮祭伝承を素材にして―(坂江渉)
〔遺構事例〕琵琶湖塩津港の交通と祭祀(濱修)
�敬堯〆筺ζ宗Χ�界と祭祀
1　考古学で解釈する坂・峠・境界の祭祀―陸奥南部の古墳時代を素材として―(荒木隆)
2　境部の成立と境界の祭祀(加藤謙吉)
3　集落の境界をめぐる祭祀―新潟県の民俗例から考える―(浅井勝利)
4　遣唐使・入唐僧をめぐる祭祀と祈り(河野保博)
5　山陰道のつづら折りの坂道と祭祀遺跡(坂本嘉和)
6　古代・中世移行期の天皇と境界の祭祀―四角四界祭を題材に―(井上正望)
〔コラム〕文学に見る坂・峠と祭祀儀礼(小野一之)
〔コラム〕足柄の坂と祭祀(鳥養直樹)
�孤堯‘�本古代の道路と交通の実態
1　地方から都を往来する人びと―地方豪族層・運脚夫を中心として―(藤本誠)
2　山陰地域の陶磁器の流通―港湾施設の観点から―(廣江耕史)
3　古代北陸道の沿海ルートと能登半島(吉永壮志)
4　古代陸奥・出羽の交通と信仰(三上喜孝)
5　東国の交通と交通路の特色―古代常陸国を中心として―(原京子)
〔遺構事例〕宮城県原遺跡―東山道陸奥国玉前駅家・玉前推定遺跡―(川又隆央)
〔遺構事例〕東山道駅路牛堀・矢ノ原ルートの新例(和久裕昭)
〔遺構事例〕土佐国府周辺の道路遺構―高田遺跡を中心に―(池澤俊幸)
〔コラム〕チマタから辻へ(荒井秀規)
〔コラム〕碓氷峠熊野神社の鐘銘にみえる「臼井到下」(高橋人夢)

あとがき(菊地照夫)
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