【収録内容】
1生活と政治　
ミヤケに関する若干の考察 / 阿部武彦 [執筆]
三世一身法および永世私財法について / 丸山忠綱 [執筆]
中世の伊勢参宮 / 新城常三 [執筆]
中世社寺領支配の性格とその変遷 : 社会権力と門前都市との関係を中心として / 原田伴彦 [執筆]
越後上杉氏の領国支配の成立 / 伊東多三郎 [執筆]
耶蘇会士の描いた徳川家康 / 岡田章雄 [執筆]
輸入洋書の検閲と蕃書調所 : 幕府の洋学統制の一面 / 沼田次郎 [執筆]
「名君」の悲劇 : 水野忠辰の場合 / 北島正元 [執筆]
江戸時代の海難救助制度 / 金指正三 [執筆]
版籍奉還の一考察 / 遠山茂樹 [執筆]
2生活と社会経済
　 奈良時代の銀と銀銭について / 弥永貞三 [執筆]
平安京の経済構造 : 古代都市から中世都市へ / 阿部猛 [執筆]
一二世紀前後における手工業者の経営と生活 / 遠藤元男 [執筆]
前期封建制と撰銭禁令 / 奥野高広 [執筆]
近世初期の貨幣問題管見 / 伊東多三郎 [執筆]
近世初期秋田藩における鉱山町 / 山口啓二 [執筆]
銀座の事業および盛衰 / 田谷博吉 [執筆]
展開期在郷町の諸問題 : 越後平野を中心として / 小村弌 [執筆]
元禄期の都市商業と農村商人 : 貞享三年松本荷問屋の大福帳から / 中井信彦 [執筆]
城下職人町に関する一考察 : 上田鍛冶町を中心として / 村井益男 [執筆]
糸割符の変遷 : 元禄享保期の糸割符増銀を中心に / 中田易直 [執筆]
天明期前後の都市市況 / 原田伴彦 [執筆]
3生活と学問教育
生活と思想 : 文化史学における思想史研究の課題と方法・試論 / 石田一良 [執筆]
律令制と学問 / 山田英雄 [執筆]
金沢文庫の成立とその意義 / 結城陸郎 [執筆]
室町時代の教育 / 芳賀幸四郎 [執筆]
薩南学の一考察 / 山本武夫 [執筆]
林羅山の教学思想 / 今中寛司 [執筆]
佐藤直方の思想 / 尾藤正英 [執筆]
国学の特質 : 本居宣長の学問を中心として / 城福勇 [執筆]
勃興期における洋学の特質と封建批判論の展開 / 佐藤昌介 [執筆]
心学普及に関する一考察 / 水野恭一郎 [執筆]
近世郷村社会の学問教育管見 / 伊東多三郎 [執筆]
明治初期における西洋史学の輸入について : 重野安繹と G.G.Zerffi; The Society of History / 沼田次郎 [執筆]
4生活と宗教
民族信仰の特質 / 原田敏明 [執筆]
神事優先 / 小島鉦作 [執筆]
神郡行政の特性とその変遷 / 梅田義彦 [執筆]
大神宮信仰展開の基盤 / 岡田米夫 [執筆]
上代の陰陽道 / 村山修一 [執筆]
奈良朝写経所の一考察 / 井上薫 [執筆]
院政期における天台思想の展開 : 皇覚を中心として / 重松明久 [執筆]
曹洞禅の弘布とその外護者 / 鈴木泰山 [執筆]
一向一揆の本質 / 井上鋭夫 [執筆]
戦国武士と真宗 / 笠原一男 [執筆]
近世における政治権力と宗教的権威 / 伊東多三郎 [執筆]
キリシタンの信仰事情 / 海老沢有道 [執筆]
明治仏教の社会的活動 / 吉田久一 [執筆]
5生活と道徳習俗
日本人の道徳体系 / 坂田吉雄 [執筆]
神話と道徳意識 / 梅沢伊勢三 [執筆]
奈良時代の政治と道徳 : 貴族・僧侶の忠誠の念を中心として / 下出積與 [執筆]
宮廷主義の倫理 : もののあはれの精神構造 / 高橋富雄 [執筆]
忌日考 : 平安時代中期における / 桃裕行 [執筆]
中世武家社会の道徳 / 河合正治 [執筆]
南北朝時代の天皇制論 / 上横手雅敬 [執筆]
近世道徳史の一考察 / 伊東多三郎 [執筆]
後期江戸町人の文化生活 / 西山松之助 [執筆]
近世における封建武士道徳の再生 : 「軍人勅諭」における諸徳目の成立経緯 / 梅溪昇 [執筆]
斎忌習俗の解体過程 : 常民社会における神仏の影響 / 桜井徳太郎 [執筆]

※復刊版は「復刊のあとがき」(沼田次郎)を巻末に増補