第35集

創立10周年記念論文集刊行の辞 土田直鎮

I.歴史研究方法の模索

　絵画から記号へ　-弥生時代における農耕儀礼の盛衰- 春成秀爾

　墨書土器とその字形

　　-古代村落における文字の実相- 平川南

　常陸の後期・終末期古墳と風土記建評記事 白石太一郎

　中世城館縄張り調査の意義と方法 千田嘉博

　考古学と民俗学　-協業のための予備的考察- 福田アジオ

　民家の生活文化史　-赤城型民家の時代と社会- 高橋敏

　日本の地域性研究における類型論と領域論 上野和男

��.歴史研究と博物館

　文化財概念の変遷と史料 塚本學

　岐阜円徳寺所蔵の楽市令制札について 小島道裕

　「日本荘園データベース」への招待 福田豊彦

　記録類の全文入力の試み

　　-「石山本願寺日記」を素材に- 水藤真

　隕鉄製鉄器の自然科学的研究 田口勇

　仙台藩製鉄関係遺物の自然科学的研究 斎藤努

　博物館環境のモニタリング　-温湿度測定の基礎- 神庭信幸

　絵画用合成絵具の展色剤について

　　-ビニル樹脂とアクリル樹脂の同定の一方法- 園田直子

��.世界のなかの日本歴史

　日本と西欧における個人と社会

　　-神判の問題を中心にして- 阿部謹也

　遼西地方における青銅器文化の形成 甲元眞之

　大〓(さんずいに文)口文化の廟底溝類型系彩陶 西谷大

　唐礼継受に関する覚書　-地方における儀礼・儀式- 古瀬奈津子



　来訪者をめぐる説話　-日韓比較の視点から- 川森博司

　自由民権期における在米・在布日本人の権利意識 新井勝紘



第36集

��.政治史と生活史

　日本列島における都城形成

　　-太宰府羅城の復元を中心に- 阿部義平

　刻銘を有する中世陶器 吉岡康暢

　近世仏塔の意匠と構造　-近畿地方の遺構- 濱島正士

　ライフ・ヒストリーに現われた天皇 篠原徹

　日本政党政治史論の再構成 小関素明

��.生活文化史への視点

　弥生時代のブタについて 西本豊弘

　最古の壺棺再葬墓　-根古屋遺跡の再検討- 設楽博己

　旅と関所

　　-旅日記を中心としてみた庶民男子の関所通行- 山本光正

　佐倉と江戸

　　-近世の瓦質・土師質土器からみた地域性- 藤尾慎一郎

　絡繰師大野弁吉の伝承的世界とその構造

　　-幕末の都市伝説- 小林忠雄

　神事・仏事と曲物　-曲物の民具学的研究の断章- 岩井宏實

　異化する視線　-木野神社の祭礼をめぐって- 橋本裕之

　日本民謡の地域性研究に向けての試論

　　-日本民謡の日本海側と瀬戸内海側- 小島美子

　「炭焼き小五郎が事」前後 朝岡康二