※第5回住田古瓦・考古学研究奨励賞受賞
【目次】
序章　問題の所在と本書の構成
第一章　百済式寺院の成立と展開
　第一節　熊津期の寺院と瓦当
　第二節　定林寺址出土塑像と伽藍配置の特徴
　第三節　定林寺址の創建背景とその位置付け
　第四節　定林寺式伽藍配置の変遷
第二章　王陵と結合された寺院、陵山里寺址
　第一節　瓦当の分布様相と建物の建設順序
　第二節　初期建物群の性格
　第三節　寺院の変遷過程とその意義
第三章　新羅の初期寺院に見える百済の影響
　第一節　伝興輪寺址出土瓦の分析
　第二節　百済系造瓦技術の導入過程とその意義
第四章　飛鳥寺三金堂と日本の初期寺院の源流
　第一節　六世紀代百済における高句麗系文化
　第二節　百済寺院の新要素と出現背景
　第三節　百済寺院と飛鳥寺の三金堂
　第四節　四天王寺式伽藍配置の成立
第五章　飛鳥寺に派遣された瓦博士の性格
　第一節　泗沘遷都以後の百済の寺院と王宮の瓦当
　第二節　飛鳥寺創建瓦と百済の瓦博士
結論　文化交流からみた百済寺院の位置
　第一節　出土遺物について
　第二節　遺跡と遺構について
　第三節　まとめと今後の課題
補論　植民地期における百済故地の古蹟調査と廃寺址の発掘
　第一節　古蹟調査事業の展開過程
　第二節　廃寺址の調査背景とその意味