【目次】
序章　中国・朝鮮文化の伝来―儒教・仏教・道教の受容を中心として
第一部　古代の天皇と道教思想
　第一章　天皇号の成立と東アジア―近年出土の木簡と朝鮮の金石文を手がかりにして
　第二章　金液丹と禅師―仁明天皇の道教的長生法実践とその背景
第二部　古代の典籍と外来文化
　第一章　道教・神仙思想と仏教
　第二章　『藤氏家伝』の成立と『懐風藻』
　第三章　今の時の深く智れる人―景戒の三教観をめぐって
　第四章　源為憲と初期天台浄土教―慶滋保胤との対比を通じて
第三部　古代東国の信仰と仏教
　第一章　神仙の幽り居める境―常世国としての常陸と藤原宇合
　第二章　「七世父母」と「天地誓願」―古代東国における仏教受容と祖先信仰をめぐって
　第三章　東国における一切経の書写と伝播
　第四章　禅師広達とその周辺
　第五章　墨書土器にみる信仰と習俗
　補論　律令制下の「村神郷」―墨書土器が物語るもの
早川万年　増尾伸一郎氏の典籍・文化史研究について
吉田一彦　増尾伸一郎氏の宗教史研究