【内容】
　亀ヶ岡遺跡や是川中居遺跡などの低湿地遺跡からは、残存しにくい木製品や多くの漆製品が検出され、縄文時代の豊かな物質文化が明らかとなっている。膨大な資料が蓄積され、精密な分析が可能となる一方で、修復の機会がないまま劣化が進行し、情報が失われつつある資料もある。弘前大学人文学部北日本考古学研究センターでは、平成23・24年度に土井�宜羂篝廚了駑舛鯆敢此∧歛現萢�を行い、平成25・26年度には土井�宜羂篝廚覇世蕕譴臣慮�をもとに、北東北を中心に縄文時代晩期の漆関連資料の網羅的分析を行った。本書はその調査結果をまとめたものである。

【目次】
例言
口絵
目次
挿図目次・表目次

第1章　研究目的と方法
　第1節　研究目的 (上條)
　第2節　調査の体制 (上條)
　第3節　分析・保存処理の経過 (上條)
　第4節　研究方法 (片岡・上條)

第2章　亀ヶ岡遺跡籃胎漆器の分析
　第1節　亀ヶ岡遺跡と分析資料について (上條)
　第2節　亀ヶ岡遺跡出土籃胎漆器の分析結果 (片岡)
　第3節　まとめ (片岡・上條)

第3章　平野遺跡籃胎漆器・赤漆塗り繊維製品の分析
　第1節　平野遺跡と分析資料について (上條)
　第2節　平野遺跡出土漆製品の分析結果 (片岡)
　第3節　まとめ (片岡・上條)

第4章　是川中居遺跡漆製品の分析
　第1節　是川中居遺跡と分析資料について (上條)
　第2節　是川中居遺跡出土漆製品の分析結果 (片岡)
　第3節　まとめ (片岡・上條)

第5章　石郷(4)遺跡竪櫛・籃胎漆器の分析
　第1節　石郷(4)遺跡と分析資料について (上條)
　第2節　石郷(4)遺跡出土漆製品の分析結果 (片岡)
　第3節　まとめ (片岡・上條)

第6章　八幡崎(1)遺跡竪櫛・腕輪・漆塗膜の分析
　第1節　八幡崎(1)遺跡と分析資料について (上條)
　第2節　八幡崎(1)遺跡出土漆製品の分析結果 (片岡)
　第3節　まとめ (片岡・上條)

第7章　中山遺跡漆製品の分析
　第1節　中山遺跡と分析資料について (上條)
　第2節　中山遺跡出土漆製品の分析結果 (片岡)
　第3節　まとめ (片岡・上條)