※発行元品切れとなりました(2019年5月確認)
<内容>※本紙”開催趣旨より抜粋
　群集墳の造営が語るのは、「有力者層の台頭か、はたまた王権の伸展(浸透)か?」との問いがある。"台頭してきた有力家族(家長)たちを、古墳築造階層に組み入れる政策が取られた結果として、群集墳が出現した"ことが、広く理解されている。有力者層が台頭したことについては反対意見が少ない一方で、王権が東北・関東地方までどのくらい関与したのかについては、さまざまな意見が予想される。有力家長たちを古墳築造階層に組み入れる政策を立案・主導・実行した主体として、ヤマト王権、地域首長層(地域最大墳被葬者・いわゆる「豪族」)、中間層(中小前方後円墳・大形円墳・有力横穴墓被葬者)の役割を考える。各地域の群集墳の個性を明らかにして、「王権や地域首長は、各地域の群集墳被葬者たちにどう関わったのか」を考える。近畿中枢地域の群集墳と、そこから導かれた既存の「共通理解」と対比しながら、東北・関東地域の群集墳の特性を明らかにしたい。
　そのための視点を6つ用意した。�ー鹹絞茲箸隆慙�1(群に前方後円墳や大型円墳を含むか否か、それは複数か単独か、時期は群造営の端緒か中途か)、�⊆鹹絞茲箸隆慙�2(首長墓の画期と連動するか)、�７化己�展開の画期、�さζ發箸料螳稘世鬚佞泙┐薪賈漫Υ愿譴侶化己�の特色、�ゲ７衒茲箸隆慙◆↓�集落動態との関連、である。発表者には、�　銑い砲弔い討修譴召譴涼楼茲亮詑屬鬚佞泙┐晋�解を示すとともに、�ァΝΔ砲弔い討蓮�必要に応じて発表に盛り込んでいただく予定である。
<目次>
安村 俊史　畿内における群集墳の展開
秋元 陽光　栃木県赤津川・永野川流域の古墳群
鶴見 諒平　南東北における群集墳の展開中
進藤 敏雄　栃木県における群集墳の展開
志村哲・菅原 龍彦　群馬県西毛地域における群集墳の様相
青木 弘　埼玉県における群集墳の展開
東 真江　神奈川県における群集墳の共通性と地域性
金田 拓也　新潟県における群集墳の展開
小澤 重雄　茨城県における群集墳の展開
萩原 恭一　千葉県における群集墳の展開
参考資料　群集墳・中小首長墓と王権の関係を考えるための統計値