【目次】
はじめに　
第1章　『日本書紀』を読み解く
『日本書紀』編纂者の謎を追う　　笹川尚紀
『日本書紀』と『古事記』の成立時期を考える　　瀬間正之
六国史における『日本書紀』の地位　　細井浩志　
『日本書紀』はいかに伝えられたのか　　遠藤慶太
第2章　『日本書紀』と古代人物
神武東征伝承に物部氏の祖神・ニギハヤヒが登場するのはなぜか?　　飯泉健司
四道将軍はヤマト王権の拡大過程を反映している　　内田正俊
箸墓古墳は倭迹迹日百襲姫命の墓なのか　　西川寿勝
『日本書紀』の典拠主義からみた「隼人」の実像　　原口耕一郎
「磐井の乱」は筑紫君磐井と倭王権の外交権をめぐる戦いだった　　高田貫太
蘇我氏と物部氏の対立――仏教羽陽と神祇信仰　　有働智奘
大友王子の即位と壬申の乱――王子が死後斬首されたのはなぜか　　中村修也
聖徳太子の未解決問題とは　　古市 晃
第3章　日本書紀をめぐる諸問題
難波宮から『日本書紀』に描かれた宮都を考える　　荊木美行
災害記録としての『日本書紀』をどう読むか　　小林健彦
『日本書紀』の女性表現を考える　　遠藤みどり
『万葉集』は『日本書紀』とどんな関係があるのか　　中嶋真也
木簡と『日本書紀』の距離　　市 大樹
第4章　『日本書紀』研究入門　　宮代栄一
資料編　『日本書紀』全巻改題　　古川順弘