※発行元品切れとなりました(2019/4/15確認)
<内容>
奈良・平安時代の武器・武具を扱っています。著者が15年間研究・発表した論文を再実測や大幅な再構成を加えて刊行。
<目次>
序章　古代武器・武具研究の現状と課題
　第一節　研究史の概観
　第二節　本研究の視点
第一部　武器・武具の基礎的研究　編年　
第一章　小札甲(大鎧)・冑(兜)の編年　
　第一節　小札甲の構造の変遷
　第二節　奈良時代から平安時代前半の鉄製小札の編年と意義
　第三節　付属具の編年
　第四節　大鎧の編年
　第五節　由同(兜) の編年
第二章　鉄鏃の編年
　第一節　古代鉄鏃の研究概観
　第二節　小形式分類と編年　主に東日本の出土鉄鏃
　第三節　時期区分と変遷
　第四節　鉄鏃変遷の意義
第三章　大刀・太刀の編年
　第一節　刀装具の編年
　第二節　唐様大刀の編年
　第三節　方頭共鉄柄刀と毛抜形太刀の編年
　第四節　日本刀の成立過程　木柄刀の変遷
第四章　武器類変遷の画期
第二部　武器・武具の所有と政策論
第一章　唐様大刀の機能性
　第一節　唐様大刀の出土遺跡・伝世品と政策
　第二節　唐様大刀の機能の展開
第二章　鉄鏃からみた武器所有と武器政策
　第一節　鉄鏃の分類と各地の出土傾向
　第二節　古代前期の武器と政策
　第三節　古代後期の武装と政策
第三章　民衆の武器所有
　第一節　各種武器類の出土傾向と所有
　第二節　武器の所有階層と数の推移　下野国出上の鉄鏃　
第三部　古代の武器生産
第一章　官衡の工房と労働力編成
　第一節　鹿の子C遺跡の検討
　第二節　武器生産工房の景観・規模と中央工房との比較
第二章　武器生産と分業の展開
　第一節　武器生産遺跡の様相
　第二節　甲冑小札生産の分業
第三章　官衡の鉄器生産　狭器組成からみた場今
　第一節　関東地方の国府関連遺跡
　第二節　東北地方の城柵官衡遺跡
　第三節　鉄器の生産・調達方法の類型化
第四章　武器の共通性と地域性からみた武器生産
　第一節　日本共通型式の様相
　第二節　共通型式と製作技術の関連
　第三節　地域性のある武器
　第四節　地域性の二者と変化の解釈
　第五節　武器類の共通性・地域性と武器生産
終章　律令国家の軍事基盤と展開
　第一節　令制初期武器類の系譜
　第二節　初期中世武器の系譜
　第三節　古代武器と軍事研究の展望