【目次】
白石太一郎「考古学からみた東国とヤマト王権―尾張の役割を中心に―」　
◆プロローグ　伊勢湾沿岸地域の歴史的位置
1　東日本の弥生文化のフロンティア　松河戸遺跡/朝日遣跡
市村慎太郎「三遠式銅鐸の特徴と分布」
2　土器にみる東海と畿内　纏向遺跡
◆第1章　邪馬台国・狗奴国の抗争から初期ヤマト政権への道
1　狗奴国―東日本における政治的世界の形成―　　廻間遺跡/象鼻山1号墳/観音寺山墳丘墓
2　前方後方墳の世界とその拡がり　　高尾山古墳/秋葉山古墳群
3　ヤマト政権の成立と東海の前期古墳　　東之宮古墳/青塚古墳/天王山古墳/志段味古墳群(前期)/上磯古墳群
玉井　功「ヤマトタケル伝承と熱田神宮」
◆第2章　百舌鳥・古市古墳群の時代と東海
1　大型前方後円墳の造営と地域勢力　　昼飯大塚古墳/野古墳群/琴塚古墳
2　新興勢力の成長と社会構造　　志段味古墳群(中期)/西大久手古墳/東大久手古墳/志段味大塚古墳/西春高塚古墳/能田旭古墳
3　尾張からみた倭の五王の時代と渡来文化　　古渡遺跡群/志賀公園遺跡/猿投山西南麓窯跡群/東山12号墳/城山2号窯/下原窯跡群
小野寺洋介「尾張の須恵器と東国への供給」
◆第3章　ヤマト王権の政治変動と尾張連氏　大豪族の躍進
1　尾張連草香と断夫山古墳　　断夫山古墳/大須三子山古墳/味美二子山古墳/白鳥古墳/高蔵遺跡
2　尾張型埴輪の展開　　後平茶臼古墳/五ケ庄二子塚古墳/額田部狐塚古墳/福井遺跡
永山はるか「埴輪にみる継体朝の首長間ネツトワーク」
桃井　飛鳥「文献にみえる尾張連氏」
◆エピローグ　古墳時代の終焉と古代国家への道
1　東海の後・終末期古墳　　東谷山・白鳥古墳群/東谷山三号墳/東谷山12号墳/東谷山34号墳/東谷山白鳥古墳(白鳥一号墳)/宮之脇2号墳/小幡茶臼山古墳次郎兵衛塚1号墳
2　尾張の古代寺院　　尾張元興寺跡/野中寺
森本　徹「仏教文化の東国への拡がり」
小野寺洋介　付論「猿投窯と陶邑窯―須恵器生産の広がりをめぐって」
廣瀬時習　付論「ヤマト王権と地域社会の形成」