※発行元品切れのとなりました。
※2020年12月12・13日オンライン開催(会終了後の動画配信はございません)。97頁から資料集成となっております。
※昨年度開催の「中期古墳研究の現状と課題3」が特価での販売になりました
【主な内容】※本書開催趣旨より
当研究会では現在、『中期古墳の現状と課題』と題して中期古墳研究に取り組んでいます。1回目となる第20回研究集会では鏡、甲冑、刀剣、鉄鏃、埴輪といった副葬品等を取り上げ、「広域編年と地域編年の齟齬」について議論しました。続く第21回・22回研究集会では「交流」「埋葬施設Jをテーマとし、多角的に中期の時代像の再検討に努めてきました。これらの成果を受けつつ、今後は中期の「中四研編年」構築へ向けて、残された課題を検討
していきたいと思います。4回目となる今回は再び副葬品編年の課題に立ち返り、玉類、鉄製農工具、石製品、馬具、金工品、札甲について検討します。これらはいずれも中期になって登場する、もしくは前期段階とは生産や流通の様相が大きく異なる品目であり、その検討は広域編年、地域編年の構築に資するのみならず、中期の時代像をより高い解像度で映し出す成果も期待されます。中国四国地方におけるこれら品目の副葬、流通の様相にも配視し、第20回で検討した品目をも含めた各種編年案との整合を検討することにより、中期の中四研編年、さらには新たな中期の時代像の提示へ向けて、歩を進めて参りたいと考えています。

〔基調講演〕
和田晴吾　古墳時代中期編年の研究史と課題
〔個別報告〕
片山健太郎　古墳時代中期の馬具編年　中期後半を中心として
初村武寛　古墳時代中期における小札式甲冑の変遷
土屋隆史　古墳時代中期における金工品の編年　胡簶金具・冠の検討を中心に
魚津知克　鉄製農工具の分類と様式設定
米田克彦　中四国地方における中期古墳の玉類副葬
北山峰生　石製模造品からみた中期古墳の相対関係
〔資料集成〕
中期古墳編年基準資料集成