※千石コレクションの銅鏡の科学的分析と考古学的検討。兵庫県立考古博物館、千石コレクション調査研究委員会と日鉄テクノロジー株式会社による共同研究の成果報告書です。
【内容】※発行元紹介文より
夏から宋時代までの中国古代鏡を網羅した千石コレクションは、美術的・学術的に貴重な作品群で、兵庫県立考古博物館・古代鏡展示館で保管、展示されている。この千石コレクションの銅鏡の一部について、精密な成分分析および鉛同位体比測定を行った。特に戦国時代以前と隋唐時代の銅鏡の精密測定は、これまでに実施した例はなく、今回が初めてとなる。考古学や美術工芸史の学術研究のための基礎的データであり、多くの研究者が活用できる報告書である。

【目次】
第1章 千石コレクシヨン銅鏡の化学分析とその成果
　第1節　経緯
　第2節 調査の目的
　第3節 調査成果の概要
　(1)ICP分析の結果
　(2)鈴同位体比分析の結果
　第4節 おわりに
　参考文献
第2章 分析方法とその原理について
　第1節 蛍光X線分析
　第2節 高周波誘導結合プラズマ発光分光分析と高周波誘導結合プラズマ質量分析
　第3節 走査型電子顕微鏡観察
　第4節 X線回折分析
　第5節 鉛の同位体比分析
第3章 調査報告
　第1節 蛍光X線分析(XRF)とICP分析値の比較
　第2節 飛禽紋鏡の断面観察結果25
　第3節 真贋の解析結果
　第4節 隋唐鏡の分析結果
　第5節 鉛同位体比分析結果
参考文献