【目次】
��(秋山光和)
絵巻をみながら
　その一　山崎長者の巻
　その二　延喜加持の巻
　その三　尼公の巻

問題のありか
　たくみな画法――線描と色彩
　だれがえがいたか――絵師か絵仏師か
　いつごろつくられたか――建築や風俗の上から
　復原の問題

絵画史のながれのなかで
　二つの見方
　人物表現――ことに戯画の系譜
　風景表現――山岳描写の系譜

絵巻というかたち
　経典の繪解きと説話絵巻――「變文」の示唆するもの
　典籍の図解と物語絵
　源氏物語絵巻と信貴山縁起絵巻
　信貴山縁起絵巻の成立

��(藤田經世)
ものがたりのなりたち
　ほかの本にくらべて
　『信貴山寺資財宝物帳』
　鉢・倉・山崎
　病気とぼうさん
　信濃・東大寺・毘沙門

だれのための絵巻か
　寺か貴族か
　詞書のもんだい

さかえ、そしておとろえ
　あたらしいものをもとめて
　民衆へのつめたいまなざし
　否定のうえにたたぬよわさ

文献目録
あとがき