《灋丘陶文》

　东马坊遗址位于陕西省西咸新区沣西新城高桥街道东马坊村,经中国社会科学院考古研究所、西安市文物保护考古研究院2018-2019年对东马坊遗址开展的考古工作,确定其在秦末汉初之际,为“三秦”之一雍王章邯的都城废丘,之前名“灋丘”,《汉书·地理志》载其“周曰大丘,懿王都之。秦更名废丘。高祖三年更名。”该遗址是目前发现并确定的渭河以南第一处秦人宫殿建筑群,和渭河以南已知最大的秦人城址,对探讨秦人在渭河以南地区的发展和壮大,具有重要的学术价值,2019年被国务院直接从西安市不可移动点,擢升公布为第八批全国重点文物保护单位。该书系统公布已发掘的东马坊遗址出土的全部110枚左右的秦汉陶文,以图录形式发表陶文及其所附器物的高清照片和完整的陶文拓片,并介绍陶文的出土情况、相关背景。灋丘陶文,是秦人陶文发展中的重要一环,在从秦都栎阳到咸阳陶文演变研究中具有重要地位。该书所公布的陶文资料,既包括绝大多数的出土地点、地层明确的各类陶文,还收集了之前调查、采集的陶文资料,该书是继《栎阳陶文》之后又一部单一遗址出土陶文资料的专题图书,对秦汉考古、古代陶文制度、秦汉生产管理制度的研究具有重要价值。

　東馬坊遺跡は、陝西省西咸新区沣西新城高橋街道東馬坊村に位置します。中国社会科学院考古研究所と西安市文物保護考古研究院が2018年から2019年にかけて東馬坊遺跡で行った考古調査により、秦末漢初の時期に「三秦」の一つである雍王章邯の都城廃丘(以前の名は灋丘)であったことが確認されました。『漢書・地理志』には「周の時代には大丘と呼ばれ、懿王が都とした。秦がこれを廃丘と改名し、高祖三年に再び改名した」と記載されています。この遺跡は、渭河以南で発見された秦代の宮殿建築群としては初めてのものであり、既知の最大規模の秦代の城址でもあります。渭河以南での秦の発展と拡大を探る上で、重要な学術的価値を持ち、2019年には国務院により西安市の固定文化財保護点から第八次全国重点文物保護単位に昇格して発表されました。
　本書は、東馬坊遺跡から発掘された約110枚の秦漢時代の陶文を体系的に公開しています。陶文とその付属器物の高精細な写真や完璧な拓本を図録形式で発表し、陶文の出土状況や関連背景についても紹介しています。灋丘陶文は、秦人の陶文発展の中で重要な位置を占め、秦都栎陽から咸陽に至る陶文の変遷研究において重要な意味を持っています。
　本書に掲載された陶文資料は、出土地点や層位が明確な各種陶文を含み、これまでに調査・収集された陶文資料も併せて収録しています。本書は『栎陽陶文』に続く、単一遺跡から出土した陶文資料の専門書であり、秦漢考古学、古代陶文制度、秦漢時代の生産管理制度の研究に重要な価値を持っています。