《闻酒识兼香　濉溪长丰街酒坊群遗址出土文物精粹》

　安徽省濉溪县长丰街酿酒作坊群遗址位于濉溪北关沱河路北侧,面积达37万平方米,年代大多在明清至民国时期,有的早至元代。2019年,安徽省文物考古研究所与淮北市博物馆联合对长丰街酿酒作坊群遗址进行考古发掘,共清理面积约3000平方米,清理了魁源坊、大同聚坊和祥源坊3个酒坊的部分遗存,主要遗迹有蒸馏灶5个、储水池1个、制存曲房1处、陈酿区1处、店铺区1处、水井5口、房址20余处、灰坑百余个。遗址出土遗物700余件,从功能分为酿酒具、储酒器、盛酒器、品酒器、娱乐用具等,按器形分有酒坛、酒杯、酒瓶、酒盏、紫砂壶、骨簪、烟嘴、鼻烟壶、笔筒等。
　长丰街酿酒作坊群遗址聚落布局清晰,各酿酒功能区界限分明,酿酒流程对应的遗存格局比较清楚。“前店后坊”的酿酒格局在北方酿酒遗址中尚属首次发现,反映出酿造、销售模式也逐渐趋于全国统一化。
　该遗址是安徽省首次经过科学考古发掘的酿酒作坊遗址,出土酿酒制作工艺流程设施齐全、保存最完整,较全面地反映了皖北乃至北方蒸馏酒制作工艺发展的生态模式,完整的蒸馏酒制作生产和销售体系性、并排双蒸馏灶酿酒布局均为全国罕见。

　安徽省濉渓県長豊街の酒造作坊群遺跡は、濉渓北関沱河路の北側に位置し、面積は約37万平方メートルに及びます。時代は主に明清から民国時代にかけてで、一部は元代まで遡ります。2019年、安徽省文物考古研究所と淮北市博物館が共同で長豊街酒造作坊群遺跡の考古発掘を実施し、約3000平方メートルの範囲を調査しました。
　調査では、魁源坊、大同聚坊、祥源坊の3つの酒坊の一部遺構が発見されました。主な遺構として、蒸留灶が5基、貯水池が1基、製酒房が1か所、熟成エリアが1か所、店舗エリアが1か所、井戸が5口、住居跡が20か所以上、灰坑が100か所以上確認されました。また、遺物としては約700点が出土しました。これらの遺物は、製酒具、貯酒器、盛酒器、飲酒器、娯楽用具などの機能別に分類され、酒壺、酒杯、酒瓶、酒盞、紫砂壺、骨簪、煙管、鼻煙壺、筆筒などの形状別に分かれています。
　長豊街酒造作坊群遺跡は、集落のレイアウトが明確で、各酒造機能エリアの境界がはっきりしており、酒造の工程に対応する遺構の配置も分かりやすくなっています。「前店後坊」の酒造レイアウトは北方の酒造遺跡では初めて発見されたものであり、醸造および販売の模式が次第に全国的に統一化していったことを反映しています。
　この遺跡は、安徽省で初めて科学的に考古発掘された酒造作坊遺跡であり、出土した酒造製造工程の設備が完全で保存状態も良好です。皖北地域ひいては北方の蒸留酒製造技術の発展を総合的に示しており、完全な蒸留酒製造および販売の体系性、並列した二重蒸留灶の酒造レイアウトは全国でも珍しいものです。