《灋丘瓦当》

　本书由中国社会科学院考古研究所与西安市文物保护考古研究院编,系中国田野考古报告集、考古学专刊乙种第五十四号、西安市文物保护考古研究丛书,是灋丘瓦当首次整理出版。本书收录582枚东马坊遗址出土的秦汉瓦当,其中的动物纹瓦当、巨型夔纹瓦当和文字瓦当均为该遗址首次发现;个别出土位置一直不明确的瓦当,通过此次发掘和整理得以确定。从灋丘瓦当的特征看,东马坊遗址出土瓦当中的动物、植物纹饰造型饱满,线条流畅,是雍城、栎阳瓦当之后秦人瓦当艺术的又一高峰。此外,东马坊遗址出土有战国中期代表性的动物纹瓦当,显示该遗址在当时已有较大规模建设,是一处秦人在渭河以南地区建设的重要地点。

　本書は、中国社会科学院考古研究所と西安市文物保護考古研究院の共同編集によるものであり、「中国田野考古報告集」「考古学専刊乙種第54号」「西安市文物保護考古研究叢書」の一冊として刊行されたものです。灋丘瓦当の初の整理・出版であり、東馬坊遺跡から出土した秦漢時代の瓦当582点を収録しています。
　その中には、動物文様瓦当、巨大な夔文瓦当、文字瓦当など、いずれもこの遺跡で初めて発見されたものが含まれています。また、これまで出土位置が不明だった一部の瓦当についても、今回の発掘と整理により位置が特定されました。
　灋丘瓦当の特徴から見ると、東馬坊遺跡出土の瓦当に見られる動植物文様は、造形が豊かで線が滑らかであり、雍城や栎陽の瓦当に続く秦人瓦当芸術の新たな高峰といえます。さらに、東馬坊遺跡からは戦国中期を代表する動物文様瓦当も出土しており、当時すでに大規模な建設が行われていたことを示しており、渭河以南地域における秦人の重要な建設拠点であったことがうかがえます。