<目　　次>
第 I 部 型式・様式の諸相
　　総論 　　 伊丹　徹
　　1. 南関東における古式弥生土器　　　　　　　谷口　肇
　　2. 須和田式(平沢式・中里式・池上式) 　　石川日出志
　　3. 宮ノ台式 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小倉　淳一
　　4. 久ヶ原式　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　松本　完
　　5. 弥生町式と前野町式　　　　　　　　　　　　　黒沢　浩
　　6. 相模地方の後期弥生土器　　　　　　　　　 立花　実
　　コラム1. 佐野原式・足洗式　　　　　　　 　　小玉　秀成
　　コラム2. 北島式・御新田式　　　　　　　　　　　吉田　稔
　　コラム3. 有東式・白岩式　　　　　　　　　 　　　荻野谷正宏
　　コラム4. 朝光寺原式　　　　　　　　　　　　　　　橋本　裕行
　　コラム5. 「岩鼻式」・吉ヶ谷式　　　　　　　　　　柿沼　幹夫
　　コラム6. 臼井南式　　　　　　　　　　　　　　 　　高花　宏行
第 II 部　シンポジウム「南関東の弥生土器
　　テーマ1. 宮ノ台式の成立
　　　　　　　　報告1　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鈴木　正博
　　　　　　　　報告2　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大島　慎一
　　テーマ2. 宮ノ台式の地域差と周辺
　　　　　　　　報告1　　　　　　　　　　　　　　　　　　　安藤　広道
　 　　　　　　 報告2　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小倉　淳一
　　テーマ3. 後期土器の地域性-久ヶ原式・弥生町式の今日-
　　 　　　　　 報告1　　　　　　　　　　　　　　　　　　　比田井克仁
　　　　　　　 　報告2　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒沢　浩
第�敬堯．轡鵐櫂献Ε狷さ諜�録
　 　 第1日　後期について　　　　　　　　　　　司会:伊丹　徹
　　　第2日　中期について　　　　　　　　　　　司会:石川日出志
引用遺跡一覧表
文献
◆推薦文◆
南関東弥生土器研究の到達点
　1970年代から90年代にかけて、それまでの弥生土器の研究に飽き足らない日本各地の若手研究者が、詳細な土器編年や地域色の研究に沈潜していった。南関東地方でも、たとえばそれは弥生後期の久ヶ原式や弥生町式土器編年の矛盾の指摘などとして展開した。本書は南関東地方弥生中・後期土器に対する共同討議の記録集であり、中堅の研究者が10年以上にわたって取り組んできた、実証的な研究の到達点を示すものである。パネラーの中には若手の研究者もいる。世代をついで土器研究の成果が継承され、さらに研究が新たな方向へと向かうための導きの一書といえよう。 　設楽博己(駒澤大学文学部助教授)