<内容>※全12巻
縄文土器の胎土分析をはじめ成形や施文などの製作技術、また器種組成や容量・付着物などに関する研究成果を紹介し、土器型式と集団関係、文様の社会的意味を検証。多様な情報をもつ土器から縄文社会の復元をはかる。

<目次>
1　総論　
　　情報としての縄文土器〔西田泰民〕
2　胎土分析　
　　胎土分析と産地推定〔河西学〕/
　　角閃石混入土器と地域性〔矢野健一〕/
　　滑石混入土器〔東和幸〕
3　土器製作技術　
　　縄文土器の製作―成形と器面調整―〔村田章人〕/
　　土器の外底面圧痕と製作技術―圧痕の磨消・重複への着眼ともち上げ行為―〔秋田かな子〕
4　施文具・施文法　
　　なわと縄文〔小薬一夫〕/
　　押型文〔矢野健一〕/
　　竹管文―縄文土器文様施文論―〔小杉康〕/
　　貝殻文〔松浦史浩〕
5　道具としての土器　
　　土器の使用方法と器種組成〔阿部芳郎〕/
　　土器のサイズ・容量〔黒岩隆〕/
　　土器付着炭化物分析―スス・コゲからみた縄文深鍋による調理方法―〔小林正史〕
6　型式と集団関係　
　　土器型式情報の伝達と変容〔谷口康浩〕/
　　型式とコミュニケーションシステム〔山本典幸〕/
　　土器型式属性の共有関係〔今福利恵〕/
　　土器型式の地域性〔山口逸弘〕/
　　搬入土器・異系統土器〔加納実〕/
　　広域編年と土器情報―隆起線紋土器―〔大塚達朗〕
7　土器・文様の社会的意味　文様の割り付け〔桜井準也〕/
　　土器文様発達史〔小杉康〕
　　安行3a式の文様構成と構造試論〔田部井功〕/
　　注口土器と注口付土器―器種間の関係性と“器種文様”からみたシステム―〔秋田かな子〕/
　　精製土器と粗製土器〔大塚達朗〕