※昨年のシンポジウムの記録集です
下記は昨年シンポジウムの内容です

<開催趣旨>
　播磨地域でこれまでに発掘調査された弥生時代の竪穴建物は1000棟をはるかに上回る。竪穴建物は弥生時代の人々の基本的な生活の場であり、その地域的な変移や時期的な変遷は、社会の変化や自然環境の変化を如実に反映するものである。
　播磨は近畿地方と中国・四国地方との接点にあり、以前から弥生時代竪穴建物の研究上で、重要な地域であると認識されてきたが、これまでまとまった検討がおこなわれておらず、地域全体を俯瞰した研究が待ち望まれていた。
　今回の研究集会では、これまでに公表されている資料を中心に、600棟以上の竪穴建物を集成し、地域的変移や時期的変遷などの基礎的なデータの整理をおこない、播磨の竪穴建物の全体像を明らかにしたい。

【基調講演】
「古代建物の機能分化-穴屋(竪穴建物)・平屋(平地建物)・高屋(高床建物)-」　石野博信(兵庫県考古博物館館長)
【問題提起】
「播磨の竪穴建物研究の課題」　山下史郎(兵庫県立考古博物館)
【地域発表1】
「東播磨地域」　多賀茂治(兵庫県立考古博物館)
【地域発表2】
「西播磨地域」・藤木　透(佐用町教育委員会)・小柴治子(姫路市教育委員会)
【パネルディスカッション】
播磨の弥生時代竪穴建物を探る